「日本三大大仏」、3つ目がまだ決まっていない事実に衝撃。候補の大仏は3つある【5月16日は旅の日】

2024年5月16日(木)7時40分 All About

5月16日は旅の日! 1689年5月16日、松尾芭蕉がおくのほそ道に旅立ったことにちなんで制定されました。今回は、「旅」と「旅行」の違い、おくのほそ道は忍者並みのスピード旅だったなど、旅の豆知識をご紹介します。

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5月16日は旅の日! 1689年5月16日、松尾芭蕉が江戸を出発しておくのほそ道に旅立ったことにちなんで制定されました。
今回は「旅」と「旅行」の違い、おくのほそ道は忍者並みのスピード旅だったなど、旅の豆知識をご紹介します。

「旅」と「旅行」の違い

どちらも「住んでいる所を離れて一時的に出かけること」ですが、意味合いが少し違います。
「旅行」は、観光や慰安など、楽しい目的を持つものを指すのが一般的。英語では短い旅行をtrip、比較的長い旅行をtravelと表現します。
一方の「旅」は、「かわいい子には旅をさせよ」ということわざもあるように、時には苦しさも伴う、人間形成につながるようなものを指すニュアンスが含まれていて、英語ではjourneyと表現します。
ちょっとした違いですが、一緒に行く人との認識がズレていると問題です。新婚旅行なのに、片方が「旅」のつもりで行動した結果、“成田離婚”なんてことにならないようにご注意ください……!

おくのほそ道は忍者並みのスピード旅だった

旅の日の由来にもなっている『おくのほそ道』で松尾芭蕉が歩いたとされる距離は、約5カ月間で約2400キロメートル。
江戸を出て太平洋側を北上し、東北・北陸を巡って日本海側を南下、伊勢神宮参拝のため岐阜県の大垣から船で出発するところまで記されています。
1日平均で約16キロメートルですが、中には1日で50キロメートルも移動している日もあります。山道も多いこの道程を当時45歳で踏破したわけですから、実は松尾芭蕉、けっこうな肉体派です。
伊賀忍者で有名な三重県伊賀市出身という説もあることから、隠密忍者だったのではないかともいわれています。

日本三大大仏の3つ目は決まっていない

国内旅行のパンフレットの定番といえば、日本三大神社や日本三大庭園などの「日本三大〇〇」。
中でもなじみのあるのが日本三大大仏。奈良の大仏や鎌倉の大仏を修学旅行で見に行ったという人も多いでしょう。どちらも国宝に指定されています。
では、3つ目はどこの大仏なのか? 実は現在、明確には決まっておらず、3候補がひしめいている状態です。
まずは兵庫県神戸市、能福寺の兵庫大仏。戦前までは日本三大大仏に数えられることもあったようですが、戦時中の金属類回収令によって消失し、最初の建立から100年後の1991年に再建。公式Webサイトで三大大仏を自称しています。
次に富山県高岡市、大佛寺の高岡大仏。大火で2回焼失して1933年に再建。高岡銅器の象徴にもなっていて、過去には全日空の機内誌などで三大大仏として掲載されました。
そして岐阜県岐阜市、正法寺の岐阜大仏。1832年完成と比較的歴史は浅いながら、坐高が約14メートルと3候補の中では最大。大仏殿の天井いっぱいに鎮座するそのインパクトからか、GoogleのCMでも三大大仏として紹介されました。
以上の3大仏が、「日本三大“日本三大大仏の3番目”候補」とされています。どれがふさわしいか、気になる人はぜひ観光に行って確かめてみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
(文:石川 カズキ)

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