病院の廊下を「空」でいっぱいに コロナと闘う医療従事者を癒すアート企画

2020年5月17日(日)6時0分 Jタウンネット


[ちちんぷいぷい−毎日放送]20年5月7日放送の「アマビエニュース」のコーナーでは、医療従事者や患者のために、ちょっと変わったメンタルケアを始めた病院を取材していました。

大阪堺市の「耳原総合病院」で始まったのは、「クリア スカイ プロジェクト」と題した取り組みです。

「いま、ホントに空が見たかってん」

耳原総合病院では、4月8日から入院患者の面会を禁止に。医療スタッフは新型コロナウイルスへの対策で精神的にも疲弊する毎日。院内は閉塞感に包まれています。

取材した病院の広報担当者によると、院内では食事のときも会話禁止、更衣室でもマスクをしないと絶対しゃっべてはいけないと言われているとのこと。そんな中、院長から要望があり、院内のアートディレクター室野愛子さんらが患者や医療スタッフへのメンタルケアの取り組みを始めました。それが「クリア スカイ プロジェクト」です。

新型コロナの対応に追われる最前線の仲間たちに、閉塞感から開放されて空の風景で癒しを感じてもらいたいと、廊下に「空」の写真をメッセージとともに貼り出して空の回廊に。

「淡路島の夕焼け」「青空」「四つ葉のクローバーとともに」など全国各地の「空」の写真200枚以上を、救命救急や集中治療室など院内の廊下に貼っています。

Facebookで空の写真を応援メッセージとともに募集、手書きメッセージを添えて展示しています。病院内では、

「いま、ホントに空が見たかってん」
「あっ空いいね!でもメッセージがもっといいね」

という意見や、何も言わずにじっと見ている人も...。

なかには「空の写真を選ぶ時間が逆にホッとした」との声も。海外からも反響があり、在ロシア日本大使館が協力、ロシアからも空の写真が続々と!

耳原総合病院では、前向きになれるアート企画を今後も続けていきたいということでした。病院内が美術館みたいな空間になれば素敵ですね。

(ライター:まみ)

(19日15時48分追記:初出時、番組が取材した担当者の名前、肩書に誤りがありました。お詫びして訂正いたします)


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