大量フルーツの皮をむき香りを調合→超巨大型にゼラチンと流し込むと…… 約270キロ、26万円かけて完成した“まさかの食べ物”に騒然「すごすぎて理解できない」【海外】
2025年5月17日(土)8時10分 ねとらぼ
26万円かけて完成した“まさかの食べ物”
この動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「vzc」さん。子どものころに夢見たような巨大な料理を実際に作ってみせるクッキング動画を数多く投稿しています。
●巨大なコーラグミ作り、その香りは“柑橘類”
コーラのボトル型グミは、通常は指先でつまめるほどの小さなサイズで知られています。市販品の中には、やや大きめのタイプもありますが、今回の動画で作られるのは、それらをはるかに超える、世界中どこを探しても見つからないような超特大サイズ。どのような仕上がりになるのか、期待が高まります。
当初は、コカ・コーラを煮詰めてグミを作る方法を試みたものの、加熱によって本来のフレーバーがほとんど失われてしまうことが判明。vzcさんはコーラの香りを丁寧に観察した結果、柑橘系の要素が強いことに気づきます。そこで、大量のライム、レモン、オレンジの皮を刻み、シトラスハーブやシナモン、コリアンダー、ナツメグ、グリセリンとともに瓶詰めして、香りのベースを自作することにしました。
続いて取りかかったのは、“カフェイン”の抽出。砕いたガラナ豆を瓶に入れ、アルコールを注いで丸1日ほど浸け置くことで、アルコールにカフェインとともに特有の苦味成分が溶け出します。
この苦味を取り除くため、タブレット状の活性炭を使って処理。その後、抽出された液体をコーヒーフィルターでろ過し、さらに加熱してアルコールを飛ばす工程が加えられました。
●ロゴまで再現! 1000倍サイズのコーラグミ
グミ型は、市販のコカ・コーラボトルをもとに3Dモデルを作成し、シリコンで成形。ロゴやボトルの凹凸まで再現されており、細部まで丁寧に作られているのが印象的です。型が完成したら、次はグミの調理工程に移ります。
瓶詰めして約1週間寝かせたオリジナルフレーバーは、柑橘やスパイスの香りがなじみ、「かなりコカ・コーラに近い」と感じられる仕上がりに。これをろ過して、香りづけの準備が整いました。
グミ液は、ボトル上部の薄い色と下部の濃い色を再現するため、2つの大鍋で別々に調理。グルコースシロップを煮詰めて弾力を出し、大量の砂糖も加熱してキャラメリゼします。
ゼラチンは衣装ケース3杯分を水でふやかし、それぞれの鍋に投入。ここに再現したコーラフレーバーと、プレート状に加工したカフェインを加え、さらに実際の原材料と同じリン酸とカラメル色素を加えて仕上げます。
●完成したグミの大きさは?
グミ型にはオイルスプレーを吹きかけて剥がれやすくし、色の境目を作るための仕切りをセット。濃い色、薄い色のグミ液をそれぞれ注ぎ、少し固まった段階で仕切りを外します。あとは完全に固まるのを待って型から丁寧に取り出します。
こうして、制作に約10日を要した巨大コーラグミがついに完成。そのサイズは小柄な大人とほぼ同じほどで、制作費用は1800ドル(約26万円)にものぼりました。
●グミは孤児院の子どもたちへ
試食の結果、味は悪くない仕上がりだったようです。食感もオリジナルに近く、伸ばしたときの感触はほぼ同じとのことですが、さすがにこのサイズのグミは食べきれないため、完成後は地元の孤児院へ寄付されました。
施設に到着すると、目の前の巨大グミに子どもたちは驚きの様子。年長の子が切り分けを手伝い、みんなで仲良く味わっていました。これでこそ、大きなお菓子を作る意義があるというものですね。
●「現実とは思えない」「尊敬する」と驚きの声
この動画には、「どうしてこんなことができるのか、壮大だ」「自分の作品を喜んでくれる子どもたちと分かち合うなんてすばらしい」「現実とは思えない」「なんて仕事量だ、尊敬する」など、驚きと称賛の声が多数寄せられています。なかには「次は15メートルの筒に入ったプリングルスを作ってほしい」といったユニークなリクエストも見られ、スケールの大きさに感化されたコメントも見受けられました。
YouTubeチャンネル「vzc」では他にも、巨大な“ピザグミ”を作ったりと、「大きなお菓子を作る」シリーズ多数投稿されています。
画像引用:YouTubeチャンネル「vzc」