町田啓太「失踪人捜索班 消えた真実」俳優という仕事の魅力は...
2025年5月18日(日)6時0分 大手小町(読売新聞)
失踪人捜索班 消えた真実(テレビ東京系) 金曜午後9:00警視庁捜査一課の刑事・城崎(町田啓太)の妻で記者の恵子(泉里香)が突然、姿を消した。城崎は自らの手で捜すため、警察を辞めて「失踪人捜索班」を結成。隠された真実、大きな事件の闇をあぶり出していく。

まっすぐ見つめる瞳。その奥には意志の強さが宿っているように見える。
演じる元刑事の城崎は、突然失踪した最愛の妻を捜すため、警察を辞めて捜索チームまで作った。「決してあきらめない、信念のある人だと思う」と話す。熱い心を秘めているが、チームの司令塔として求められるのは、全体を
説明調のセリフが多く、苦労もあるが、何事も前向きに物事に向き合っていく彼の姿に「歯がゆくて苦しく感じる時もあるけれど、彼が役割を果たしていく姿や成長を感じられるので、僕自身も勇気をもらえている」。
昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」をはじめ、話題作に多数出演するなど、実績を積み重ねてきた。「元々一つのことよりも、色々なことに挑戦するのが好きなタイプ」だが、一番続いているのが俳優だという。「うまくできないもどかしさ、悔しさがあるから、もっともっとっていう向上心も芽生えてくる」

俳優という仕事に魅了されるのはなぜか。今作で共演した大ベテラン、笹野高史の「不可能を可能にするのが俳優なんだよ」という言葉が頭に浮かんだという。「演じていて予想だにしなかった感覚になったり、奇跡的な一瞬を経験したりすると、もっとやりたいなって思う。全然違う世界観の中で自分を表現出来る。いろんな出会いが糧になるのですごく面白い」
芝居に対する情熱は、前のめりで貪欲。新しい一面をさらに見てみたい。
Q.最近のマイブームは。
A.撮影現場の食事。ご飯を炊いてくれたりして、毎回あったかいものを用意してくれて本当にありがたいです。匂いが漂ってきて「今日はカレーかな」って当てるのも楽しみです。
Q.もし探偵になるとしたら?
A.今回のドラマで、人捜しに興味がわきました。でも知り合いにすご腕のハッカーも情報通もいないので、無謀だなぁっていうことになりそうですね。誰かに頼んだ方が早そうです。
(文・読売新聞文化部 川床弥生/写真・田中秀敏)
プロフィル町田 啓太(まちだ・けいた)1990年7月4日生まれ。群馬県出身。NHK「光る君へ」「青天を衝け」「西郷どん」、テレ東系「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などのドラマのほか、NHK「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」など出演多数。