群馬県・草津温泉に会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ草津&VIALA」が2027年3月開業へ
2025年5月19日(月)10時7分 マイナビニュース
東急リゾーツ&ステイが運営する会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」は5月12日、「東急ハーヴェストクラブ草津&VIALA」(群馬県吾妻郡)の第1次会員募集を開始したことを発表した。
東急ハーヴェストクラブは、1988年に「別荘を持つ歓びとホテルならではの手軽さ」をコンセプトに、蓼科に第1号施設を開業した。現在では、約28000口(複数保有含)の会員に支持され、全国で新規施設の展開を続けている。1室を12口(10口)に限定した少数オーナー制で、年間30枚(36枚)の宿泊利用券を発行している。会員本人の署名がある宿泊利用券を持つ人は、誰でも会員料金で利用可能であり、利用料金はお盆やお正月を問わずオールシーズン同一とのこと。
今回、募集を開始した新施設は、2000m級の三国山脈に囲まれ、夏でも涼しく快適に過ごせる群馬県吾妻郡草津町にて開業する。湯畑までわずか15分の距離に位置し、足湯や顔湯、立ち寄り湯を巡りながら、名湯の恵みを存分に堪能できるロケーションが魅力となっている。施設の竣工は2026年11月、開業は2027年3月を予定している。
○新たな滞在スタイル「Healing Green」
本施設では、地域の魅力を体験しながら過ごせる滞在スタイル「Healing Green」として、「自然を想い、地域と、訪れる人とともに。」というコンセプトを掲げている。日本を代表する温泉地のひとつである草津の魅力を最大限に活かし、都会の喧騒を忘れ、名湯に身を委ね、美食を堪能し、四季折々の豊かな自然に包まれることで、心と身体に深い癒しを与える特別な時間を提供する。
プログラムを監修するのは、應義塾大学医学部教授の宮田裕章氏や、ライフスタイリストの大田由香梨氏をはじめとする各分野のスペシャリストが名を連ねる「Healing Green Studio」。心身を整えるウェルビーイング体験を特徴とし、「美容、美食、健康、温泉・サウナ」の4つのカテゴリで設計されている。議論を重ね、自然環境を活かした建築デザインにより、快適性と環境配慮の両立を実現する地域ならではの体験プログラムを創り上げてきた。
また、Healing Greenの象徴である同施設の建築は、環境に寄り添う独創的なデザインを特徴とし、ラウンジや客室を用意している。
さらに、開業に向け、Healing Greenに込めた想いや体験価値、本施設の魅力を動画コンテンツで順次配信していく予定である。第1弾には、宮田裕章氏、大田由香梨氏らが登場する。
○多彩な体験プログラム
Programとしては、草津温泉とともに様々なおもてなしで自分を整える優しい時間を提供する。ゲストには、滞在テーマを尋ねるアンケートと併せて、最新のセンシングシステムを活用し、その時の体のコンディションを可視化する。その結果を参考に、4つの体験領域「美容、美食、健康、温泉・サウナ」に関して、ゲストの滞在テーマとコンディションに適したプランを提案する(宿泊施設によって体験できるプログラムは異なる)。
「美容」では、アロマの香りで、緊張をほぐし、自律神経を整え、コンディションに合わせたお茶やハーブティーで内面を整える。
「美食」においては、地域の恵みと、季節ごとの旬の素材を使用し、美味しさだけでなく、内面からの健康や美しさにも考慮した食事を提供する。
「健康」では、就寝前や起床時、リラックスタイムなどに実施するYOGAや呼吸法などのマインドフルネスを通じて、深いリラクゼーションへと導き、心と体の調和を整える。また呼吸法で究極のリラックス体験が味わえる。
「温泉・サウナ」では、天然温泉と醸成土などを混ぜ合わせたLe Furoのミストサウナや、草津温泉の湯を通じて、体の状態に合った入浴方法や楽しみ方で、体の芯からほぐしていく。
○サステナブル建築と設計思想
Architectureとしては、同施設において、草津の自然をふんだんに取り入れたサステナブルな建築で、快適かつ上質な空間を実現ている。夏は涼しく冬は氷点下になる気候が特徴の草津で、元来の地形や樹木を活かした建築によって、夏は風を取り込むことで涼しく、冬は太陽の光と温泉熱で暖を取り温かくすることで、自然環境への負荷に配慮したエネルギー消費を削減する工夫を施している。
草津の土地の風土に即した屋根の形状と、高低差を活かした円環の配置によって四季を通じ、屋内から外を見たときに射しこむ木漏れ日など、半外部空間の豊かさを享受できる自然に寄り添う設計といる。また、木や石などの自然の風合いを持つ素材を駆使し、継承される技術により力強い木の架構を実現している。