おしゃれな部屋作りには<大きめの観葉植物>が正解!人気インテリアコーディネーターが選ぶ「初心者におすすめグリーン5種」

2024年5月22日(水)12時30分 婦人公論.jp


(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

「自分にはインテリアのセンスがない…」「どうやったらおしゃれな部屋になるのか…」一級建築士・インテリアコーディネーターとして活躍する大塚彬子さんのもとには、こうしたお悩みが寄せられるそう。その大塚さんは「お部屋をセンス良く見せるのに、ルールは不要!」と話します。そこで今回、大塚さんの自著『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』から部屋づくりのコツをお届けします。

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小さなグリーンより「1.5mの大きめグリーン」がインテリアに効果大!


「視界1mの範囲」を意識して素敵にすれば、インテリアは確実に変わります。

「視界1mの範囲」というのは、ダイニングテーブルの上(床から70cmの高さ)から高さ1mを指します。

立った時で言うと、だいたい足の付け根から頭のてっぺんまでの範囲。立った時も座った時も、視界に情報が集まりやすい範囲です。

高さ1.5m程度の大きさのグリーンは、「視界1mの範囲」を劇的に変えてくれます。

目安はダイニングテーブルの高さ2倍くらいとお伝えすると、イメージしやすいでしょうか。

大きなグリーンは、

・お部屋を明るく、広く見せてくれる
・空間に動きが出て、生き生きとしたインテリアになる

というメリットがあります。

この効果は、小さなグリーンでは出せません。

今までそんな大きさのグリーンを置いたことがない方は、躊躇してしまうかもしれません。

けれど、家具を買うほどのお金をかけずに大きな変化を出すには、このサイズが重要。ひとつ置くだけで、存在感が出てサマになるのです。

背の高いグリーンは、窓際に置くのが効果的です。

人の視線は、おのずと窓のほうに向けられることが多いからで、お部屋に入ったときに「視界1mの範囲」にグリーンがあると、空間がパッと華やぎ、生き生きとした明るい印象になります。

また、窓の外のグリーンとお部屋のグリーンが連なって見えて、外と中が続いているような感覚になり、実際の平米数よりも広く感じられます。

お部屋が開放的な空間になると、気持ちもリラックスしますね。

この効果は、窓の外にグリーンが見えない環境であっても、同じように感じられます。

「大きめグリーン」は初心者におすすめ


また、お客様のお悩みで多いのが「ごちゃごちゃしている」「ものを減らしすぎて殺風景」です。

「ごちゃごちゃしている」と悩んでいる方にとっては、グリーンに視線が集まることで、その他のものが目立たなくなるというメリットがあります。


『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』(著:大塚彬子/エクスナレッジ)

「ものを減らしすぎて殺風景」と悩んでいる方にとっては、グリーンが華やかさをプラスしてくれて、殺風景が解消されます。

どんな条件の方にとっても、プラスの効果がはたらくのがグリーンなのです。

それから、大きめグリーンは初心者さんにとって、うれしいポイントがあります。

それは、体力があって枯れにくいので、育てやすいということ。

小さいグリーンだと、条件が悪いとすぐに枯れてしまいます。

一度でも枯らしてしまうと、またグリーンを買おうという気持ちも薄らいでしまうでしょう。

けれど、大きめグリーンは多少の水やりを忘れても、すぐに枯れることはありません。特に、葉が大きくて厚いものは丈夫です。

大きめグリーンを買ってみようかなと思っていただけましたか? 次は、どんなグリーンがあなたのお部屋に合うのか、一緒に考えていきましょう。

選び方のコツは、葉の大きさ、形、色


グリーンと言ってもその種類は豊富なので、どれを選んでいいのか迷う方も多いはずです。

葉の大きさ、形や色によって印象が違うので、どんなインテリアに合わせたいのか、お部屋をどう見せたいのかを考えて選ぶことが重要です。


「視界1mの範囲」に1.5mの大きめのグリーンを置くだけで、素敵なインテリアに。特に窓際に置くのがおすすめで、空間が明るく広々と感じられます。(写真:『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』より)

葉のタイプによるイメージをご紹介します。

・葉の大きさ
大きい→ダイナミック、かっこいい、空間にメリハリがつく
小さい→かわいい、繊細、空間になじみやすい

・葉の形
細い→さわやか、スタイリッシュ
丸い→やわらかい、かわいい

・葉の長さ
長い→大人っぽい、シャープ
短い→かわいい、さわやか

・葉の色
薄い→明るい、透明感、かわいい
濃い→落ちつく、上質・上品、大人っぽい

どのグリーンを選んでも、家具と違って「失敗した!」ということはありませんが、主張が強すぎるものは避けたほうが無難です。

パキラやモンステラのように葉が大きく印象が強いものは、南国風のインテリアにしたい場合や、テイストを上手にミックスできる場合以外はおすすめしません。

どんなインテリアにも合うおすすめのグリーン5種


具体的におすすめのグリーンを教えて欲しいという方のために、インテリアになじみやすく、育てやすいグリーンをピックアップしてみました。いずれも1.5m程度の大きさのものをおすすめします。

・フィカス アルテシマ

お手入れが楽で丈夫な、私のイチオシです。

明るい黄緑色で斑入りの葉が特徴。ツヤもあるので、インテリアに透明感がプラスされます。

特に、今のインテリアをより明るい雰囲気にしたい方・元気が出る雰囲気にしたい方におすすめします。

乾燥に強いので、水やりの手間も少なめです。日光が好きなので、レースのカーテン越しの窓際に置きます。

・フィカス ベンガレンシス

丸みのある葉ですが、マットな濃い緑なので、大人っぽい雰囲気のインテリアになります。

チェリーやウォルナットなどの濃いめの家具が使われているお部屋にぴったりです。

また、明るい雰囲気のお部屋に、落ち着きをプラスしたい場合にもおすすめです。

アルテシマよりは耐陰性(日陰に耐える力)があるので、窓際以外の明るい場所に置いても。やや乾燥に弱いので、様子を見ながら水やりをします。

・フィカス ウンベラータ

ハート型の葉が特徴ですが、大きめなのでかわいくなりすぎません。ナチュラルな雰囲気をつくり出すのに、イチオシです。

オークやアッシュなど明るめの家具を使った空間に合います。スタイリッシュな空間に、明るさや、やさしい雰囲気をプラスしたい場合にもいいでしょう。

葉が薄く、乾燥には要注意。寒さに弱いので、冬は日の当たる窓際など暖かい場所に置きます。

・シュフレラ ホンコンカポック

他の4種に比べて、葉が大きすぎず小さすぎないちょうどいいサイズで、主張が少なくどんなインテリアにもなじみます。

手の平を広げたように葉がつくことが特徴です。緑1色のもの、斑入りのものなど、種類が色々あります。

日光が好きで乾燥に強いので、レースのカーテン越しの窓際などに置きます。

・ドラセナ コンシンネ

細長い葉の形がシャープな印象になり、お部屋がスタイリッシュに。葉の色が濃いものから薄いものまでありますが、薄い緑を選べば、少しやわらかい印象になります。

シャープな葉の形から、スタイリッシュな空間にしか似合わないと思われがちですが、ナチュラルな空間に取り入れるとミックス感が新鮮でおしゃれに感じられます。

※本稿は、『この3つで劇的にあか抜ける 人生が変わるインテリア』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。

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