「カルロス・ゴーンの大誤算、彼は日本に戻る」イラン米国の第三次世界大戦でレバノンが戦地、ミサイルの雨が降る!

2020年1月9日(木)8時0分 tocana

「結局、ゴーンは身ぐるみ剥がされて日本に戻ってくる」


 そう断言するのは、国際情勢に詳しい専門家だ。日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が昨年末に日本を脱してから、10日余りが経過した。これまでの報道で、ゴーン被告は先月29日に居住していたマンションを出て、新幹線を乗り継ぎ関西へ。ホテルで協力者と合流し、服を着替え、関西国際空港からあらかじめ用意されたプライベートジェット機に乗って日本を発った。その際、同被告は楽器運搬用の箱に身をひそめていたという。


 トルコ経由でレバノン入りしたゴーン被告は代理人を通じてすぐさま「私は正義から逃げたわけではありません。不公正と政治的迫害から逃れたのです」と“勝利宣言”。保釈金15億円は没収されたが、世紀の逃亡劇に使われた費用は22億円というから、痛くも痒くもないのだろう。日本時間の8日夜には現地で記者会見を行い、一連の逮捕劇が仏自動車メーカー・ルノーとの経営統合を阻止すべく、日産のトップと政府関係者が仕組んだ罠であると主張した。


「特捜部はすぐにゴーン被告を国際指名手配し、妻のキャロルさんも偽証容疑で逮捕状を取ったが、レバノン政府とは犯人の引き渡し条約は結んでおらず、何も意味がない」(一般紙社会部記者)


 ここまではゴーン被告のシナリオ通り。だが、見方を変えれば、ゴーン被告は「レバノンという檻に閉じ込められた」とも言える。同国の発展に寄与してきた同被告は別格扱いだが、外交関係者によると「レバノンでは汚職が蔓延し、特権階級への批判が根強い。日本よりも圧倒的に治安が悪いので、ゴーン被告をさらって日本に売ろうと考える輩が出てきてもおかしくない。レバノンで自由を手に入れたというのは大間違いで、うかつに外出もできない人生をこれから送ることになる。他国に移れば逮捕されるかもしれない。居心地は決して良いものではないだろう」という。


 “トランプ砲”も効いた。ドナルド・トランプ米大統領は3日に、対立するイランの実質No.2のカセム・ソレイマニ将軍を爆殺。第三次世界大戦というワードも飛び交うほど中東情勢が緊迫している。


「ソレイマニとともに殺害されたのは、イラクのイスラム教シーア派組織『カタイブ・ヒズボラ(KH)』の最高指導者アブ・マフディ・アルムハンディスで、レバノンにも拠点を構える。レバノンを牛耳るのはイランで、報復すれば米国のさらなる反撃は必至。戦地はイラン、イラク、レバノンにまたがる可能性が高い。ゴーン被告にしてみれば想定外で、せっかく安住の地を求めてきたのに、ミサイルの雨が降るかもしれない。いっそのこと日本にいた方が安全だった」(同)


 今のところゴーン被告を守っているレバノンも、いつ手の平返しするかわからない。何せ汚職が蔓延し、金でどうとでもなる国。ゴーン被告に低迷するレバノン経済をV字回復させるような手腕があれば別だが、なければ、日本との関係を考え、放流する日が来る。


「ゴーン被告は外交カードの1つに過ぎない。ゴーン被告をかくまっている以上は日本と良好な関係を維持するのは不可能。そこは最後は天秤にかける。その時までに、ゴーン被告から金を搾り取って、それが達成されれば、次はゴーン被告の“身柄買い取りビジネス”が始まるだろう。いつになるかはわからないが、身ぐるみ剥がされて、ゴーン被告は日本に送り返される」(冒頭の関係者)


 法を逃れた犯罪者には惨めな末路が待っているものだ。

tocana

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