加熱式たばこと紙巻きたばこ、何が違う? - 非喫煙者のイメージ「大きな違いはない」4割

2024年5月27日(月)9時15分 マイナビニュース

クリーンエア・スカンジナビアは4月22日、「加熱式たばこと紙巻きたばこの違い」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2023年11月27日〜2023年11月30日、20〜60代非喫煙者の男女300人を対象にインターネットで行われた。
○普通のたばこと加熱式たばこ、何が違う?
非喫煙者に普通のたばこと加熱式たばこの違いについて、どの程度知っているか?」と質問をしたところ、両者の違いを「あまり知らない」「まったく知らない」と答えた人は、全体の5割強という結果となった。
加熱式たばことは、たばこ葉を燃やすのではなく、電気で加熱することによって発生させた蒸気(たばこベイパー)を吸引するタイプのたばこのこと。火を使う従来のたばことは異なり、煙や副流煙が発生せず、灰も出ないのが特徴で、近年人気が高まっている。
○非喫煙者から見た加熱式たばこのイメージ
非喫煙者に加熱式たばこのイメージを質問すると、「どちらもたばこであり、大きな違いはないと思っている」という回答が全体の4割近くを占めた。
なかには「紙巻きたばこよりは、多少健康への害が少なそう」「紙巻きたばこより臭いは控えめ」など、従来のたばこと比べると健康や環境に配慮された製品だというイメージを持っている人もいる。とはいえ、紙巻きたばこと加熱式たばこの違いがよくわからない非喫煙者からすれば、「たばこはたばこ」なのかもしれない。
○非喫煙者が加熱式たばこユーザーに求めること
「非喫煙者として、加熱式たばこユーザーに求めることは何か?」と質問したところ、基本的な喫煙マナーを守るとともに、非喫煙者への配慮を忘れないでほしい、といった意見が多かったほか、吸殻のポイ捨て、所定の場所以外での喫煙に関するマナーを訴える声も聞かれた。一部には「喫煙者とは一切かかわりたくない」といった過激な意見も見られ、非喫煙者と喫煙者の溝はまだまだ深いことが窺える。
○改正健康増進法に対する非喫煙者の意見
改正健康増進法による分煙対策について「対策が十分であると思うか?」の質問に対し、「はい」と答えた人の割合は17%に留まった一方で、「いいえ」と答えた人は46%とおよそ半数にのぼった。また、「よく知らない」と回答した人も37%と高い割合を示している。
「いいえ」と答えた人に対し、「どのような点が不十分だと感じるか?」と質問したところ、改正健康増進法による分煙対策が始まってからまだ数年しか経っていないせいか、「そもそもルールが徹底されていない」の回答が43%と最も多くなった。そのほか「喫煙可能な施設がまだまだ多い」が14%、「非喫煙者への配慮が不十分である」18%など、分煙対策の効果に不満を感じている人がまだまだ多くいた。
さらに、改正健康増進法による分煙対策を「よく知らない」と答えた人に、法改正のポイントのうち、聞いたことがあるものを尋ねた。
学校、病院、行政機関などにおける敷地内禁煙や、オフィス、事業場などの原則屋内禁煙は知っている人が多いものの、条件にあてはまれば屋内での喫煙が可能な施設があること、20歳未満の人は喫煙室への入室も禁止であることなどは、まだ認知度が低いようだった。
受動喫煙をなくすため、「マナーからルールへ」というスローガンのもと、政府主導で進められている分煙対策だが、非喫煙者からすると、まだまだ不十分といわざるを得ない状況が続いている。新たなルールの認知度の低さも浮き彫りとなった。
○非喫煙者と喫煙者、両者が快適に過ごせるオフィスを実現するには?
非喫煙者と喫煙者がともに快適に過ごせるオフィスを実現するため、どのような喫煙所が理想であるかを質問した。
最も多かったのが、「たばこのにおいや煙が漏れない喫煙所」であることから、非喫煙者が気になるのは、やはりにおいの問題や煙の漏れによる受動喫煙の影響であることがわかる。
次いで、「分煙対策の一環として、職場に高機能な空気清浄機が欲しいか?」との問いには、半数以上が「はい」と回答した。
オフィスの空気清浄機に求めるものについての質問では、最も期待されるのが「高い消臭力・脱臭力」、次に「広い空間をカバーできるパワー」「静音性」の順になった。
喫煙によってオフィス空間を汚すことなく、煙やにおいを感じさせない消臭力・脱臭力が強く求められていることがわかった。同時に、パワフルな機能がありつつ、稼働音が気にならない静音性を重視していることも特徴だった。

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