まるで別世界! 東京・根津に元銭湯を活かした「芸術銭湯+cafe」がオープン

2020年6月17日(水)10時50分 食楽web


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 移り行く時代とともに惜しまれつつ姿を消してゆく、古きよき日本の伝統文化、銭湯。壊された跡地にマンションなどが建つ一方で、銭湯に改装を施し、新しい用途で再スタートを切る例も少なくありません。

 大手町から地下鉄で6分、上野からも歩いて行ける東京のど真ん中、根津にオープンした「芸術銭湯+cafe」もその一つ。どんなスポットなのか、早速ご紹介していきましょう。

元銭湯の不思議なカフェ空間でアートを楽しむ


おすすめの時間帯は夜。奥へ進むほど非日常の世界が広がる

 ベースとなったのは、戦後の荒廃の痕が残る昭和26年に開業した銭湯「宮の湯」。かつての浴槽や脱衣場、火焚場などに展示されるアートの世界観に浸りながら、世界の希少な豆をプレスで淹れる贅沢なコーヒーやワインなどを楽しむことができます。


脱衣場ロッカーには古代ローマ時代の遺物を収蔵

 仕組みを簡単に説明すると、まずカウンターで入場料(1300円)を支払い、メニューの中から好きなワンドリンクを注文。階段をくぐり奥に進んで飲み物を受け取り、店内を自由にめぐって楽しむという流れ。セルフスタイルのカフェと同じ形式なので、一人でもふらりと気軽に立ち寄れますね。


かつては湯を沸かしていた“火焚場”もアートの空間に

 展示されているアートは有名無名にこだわらず、才能あふれる若いアーティストの作品が多く、ゆっくりコーヒーを飲みながら東京の「今」を感じることができます。たまたま出合った作品から、思いもよらない感動や衝撃に遭遇したりするかもしれませんね。

夢中になる人が続出する“遊べるアート”も


遊べるアートで心を自由に遊ばせるのもいい

 “遊べるアート”が散りばめられているのもユニークな特色の一つ。洗い場前の鏡に絵を描いたり、アーティストの発想に挑戦したり、感性のままに遊ぶことができ、思わず夢中になってしまう人も多いそう。

 ちなみにドリンクメニューでもっともこだわるのがコーヒーで、「ゲイシャ種など芸術の場にふさわしい特別な豆だけをそろえている」そう。ほかにも赤・白ワインや紅茶各種、ルイボスティーなどが用意され、アートにふれながらのんびり過ごすことができます。

 いつもと違う空間で芸術にふれ、心をやわらかくほぐすことは、今のご時世ではとても大切なことかもしれませんね。換気や窓の開放など、新型コロナウイルスの感染予防対策も行われているので、午後の空いた時間や仕事帰りなど、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。

●SHOP INFO

芸術銭湯+cafe

住:東京都文京区根津2-19-8 SENTO-1C
営:平日 15:00〜21:00(L.O. 20:00)、土日祝 12:00〜18:00(L.O. 17:00)
休:月・火曜
https://cirq-cirq-cirq.com/plus-cafe-miyanoyu/

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