インドとは無関係の「ガンジー牛乳」、だしメーカーがソフトクリームに

2018年6月20日(水)6時0分 Jタウンネット

「ガンジー牛乳」——そう聞けば、「ガンジー」という言葉から、かの有名なインド建国の父、マハトマ・ガンジーの顔を思い浮かべる人もいるだろう(筆者はそうだった)。


ただ、このガンジーは、ただ単に原産地の地名から取ったものだそうだ。日本でもこのガンジー牛乳で作ったアイスが売られるなど、少しずつその知名度は高まりつつある。


日本の「だし」と出会って...


「ガンジー牛乳」は、イギリス領で、イギリス海峡に位置するジャージー島付近にあるガンジー(ガーンジー)島原産の牛からとれるものだ。一般的なホルスタイン牛と比べて絞れる牛乳が約半分であり、日本では約300頭しか飼育されておらず、大変貴重なことで知られる。


そのうち約20頭が新潟県長岡市の加勢牧場で飼育されており、その牛乳を利用してソフトクリームを作ったのが、新潟県三条市に本社を置くフタバだ。


フタバは、だしパックの製造販売を行う会社。今回のソフトクリームにも昆布だしを利用し、「UMAMIソフトクリーム」と命名。このUMAMIという言葉は、同社による「うまみ」の科学的分析を追求する取り組み「ON THE UMAMI」から取ったものだ。


しかし、ガンジー牛乳に目をつけたのは一体なぜなのだろうか。Jタウンネット編集部は6月18日、フタバの経営企画室担当者に取材したところ、


「弊社の近くの牧場で『ガンジー牛乳』を出しているという話を耳にしまして、非常に美味しいとのことで今回商品に使いました」

という。


「弊社はお出汁の美味しさを伝える、というところを非常に大切にしています。今回の『UMAMIソフトクリーム』の発売もその一環なんです」

と話す。


だしは料理でとるものだとしながら、「若い人はなかなかだしをとらないのが現状」と述べる。そのうえで、「若い人にだしの美味しさを伝えたい」と説明。そこで、


「アイスクリームであれば若い人も手に取って頂けるかな、と思いまして、だしを入れたアイスクリームを開発したんです」

と続けた。フタバでは甘いものとだしのコラボレーションは「初めて」だといい、


「販売している店舗の者から、『割と若い男の子に人気』と聞いています」

と、意外にも女性ではなく男性に人気があることを明かした。


ソフトクリームの味については、


「まず、牛乳にコクがありまして、まろやかな味わいです。だしの味もありますので、しょっぱい、というほどではないですが、甘さを引き立てるくらいの塩味が感じられますよ」

という。


「UMAMIアイスクリーム」は、東京都にある新宿マルイ本館にて、税込400円で販売されている。

Jタウンネット

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