「サッポロ一番」は塩・しょうゆ・味噌で“麺”が違う! 麺を食べ比べてわかった味の特徴とは?

2023年6月24日(土)10時46分 食楽web


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「サッポロ一番」といえば、数ある袋麺の中でも屈指のロングセラー商品です。ご存知の通り、味は塩、しょうゆ、味噌の3種類。筆者も大好きなインスタント麺なのですが、改めてよーく調べてみると、意外と知らないトリビアがたくさんあることに気づきます。

 例えば、このサッポロ一番、“サッポロ”という名前から、北海道生まれかと思いきや、実は群馬県前橋市で誕生した商品です。そして札幌つながりで「みそラーメン」からスタートしたのかと思いきや、最初は1966年に生まれた「サッポロ一番(しょうゆ味)」。そして2番目が1968年の「みそラーメン」、3番目が1971年の「塩らーめん」の順番です。

 一番驚いたのは、しょうゆ、味噌、塩は、スープだけでなく麺も違うということ。みなさんご存知でしたか? というわけで今回、どう違うのかを食べ比べてみました。

しょうゆ・みそ・しおで微妙に違う麺の味に驚き!


サッポロ一番塩らーめん、サッポロ一番(しょうゆ味)、サッポロ一番みそらーめんの乾麺だけを取り出したところ

 サッポロ一番の3種の味の袋麺から、中身を取り出したのが上の写真です。なんとなく違うことはわかりますが、もう少しハッキリさせるために撮ったのが次の画像。

 まず、麺の色が違いますよね。一番左が「サッポロ一番塩らーめん」。真ん中が「サッポロ一番(しょうゆ味)」。右端が「サッポロ一番みそらーめん」です。意外にも、「塩」がもっとも色が濃いのです。


左から「サッポロ一番 塩らーめん」、「サッポロ一番(しょうゆ味)」、「サッポロ一番 みそらーめん」の乾麺

 ちなみに、「サッポロ一番」の公式ページによれば、「塩らーめん」の麺には“山芋粉”が、しょうゆ味の麺には“醤油”が、「みそラーメン」の麺には“味噌”がそれぞれ練り込まれているそうです。

 というわけで、まずは麺だけの味を食べ比べてみることに。熱湯で3分茹でて、まずはスープなしで麺だけお皿に取り出します。


左下:「サッポロ一番 塩らーめん」、上:「サッポロ一番(しょうゆ味)」、右下:「サッポロ一番 みそらーめん」

 乾麺同様、茹でても色が違いますね。食べ比べてみた感想は以下の通りです。

・「サッポロ一番 塩らーめん」:食感はもっちり、塩味と小麦の旨味がはっきりしている
・「サッポロ一番(しょうゆ味)」:食感はプルプル、香ばしさと醤油の甘みが立っている
・「サッポロ一番 みそらーめん」:食感はつるつる、麺自体にコクがある

 麺だけでこんなに違いがあることにびっくりですね。続いて、いつもどおりにスープを入れたバージョンでも食べてみると……


それぞれのサッポロ一番に、スープを入れたバージョン(上)、麺だけのバージョン(下)

 スープを入れると、その味に引っ張られて、やや麺の味がわかりにくくなりますが、それでも、なぜこの組み合わせなのか、というのがなんとなく理解できました。一つずつ見ていきましょう。


「塩らーめん」の麺かなりもっちりしている!

 もっちりして、塩味と小麦の旨味がわかる塩らーめんは、麺の美味しさをスープが引き立てているような感じで、どちらかというと麺が主役のラーメン。


しょうゆは麺とスープのバランスが優秀

 しょうゆ味は、スープと醤油を練り込んだ麺の相乗効果か、ずば抜けて香りが良く、また麺のプルプル感とスープのキレが相まって、バランスの良さが飛び抜けています。スープと麺を同時にしっかり味わえる正統派ラーメンと言えそうです。


味噌ラーメンはダブル味噌がウマい(食楽web)

 そして最後は味噌ラーメン。これは、“味噌スープ”と“味噌を練り込んだ麺”という「ダブル味噌」がぐいぐい迫ってくるため、コクや甘みを強く感じます。スープを飲み干したくなりますね。

 というわけで、「サッポロ一番」が味によってそれぞれ麺も違う理由がよくわかりました。改めてサッポロ一番の美味しさに脱帽です!

(撮影・文◎土原亜子)

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