「毎日描いていきたい」 八戸・木村書店「POP担当」の情熱がスゴイ

2018年7月4日(水)18時43分 Jタウンネット

本屋さんで見かけるPOP。書店員さんによる粋なコメントが添えられていたりすると、思わず手に取ってしまい、本との新たな出会いを誘導される。今、青森県八戸市にある木村書店のものが話題だ。


本日紹介する書籍は「スマホゲーム依存症」です。スマホゲー・・それは終わりなき確率との戦い!ガッチャガチャ!ポップ担当も経験があるのですが、ついつい時間やお金をつぎ込んでプチ罪悪感にさいなまれる事も。堅苦しく考えず、ゲームをやりすぎた時自分を少しだけ見直したい時におすすめの本です♪ pic.twitter.com/EwsBnmvz7j
- 八戸市 木村書店@POPごと売ってる本屋さん (@kimurasyotenn1) 2018年7月3日

スマホ依存症を扱った本を紹介するにあたり、「やめたいにゃん...」と呟く猫キャラを背後から「やめさせないよ...」とスマホの画面が抱きついているイラストに併せて、「この中の表紙の中にあなたの姿はありますか?」とコメントが添えられている。書店で目にしたら見入ってしまいそうだ。


木村書店で話題になるのはPOPだけではない。このPOPを作成しているPOP担当者による「POP担当日記」が面白いと話題になっているのだ。


【ポップ担当日記】
昨日の日記に引き続き、連日の蒸し暑さで頭がおかしくなったポップ担当まんがでした。そろそろ夏に適応しなければいけま・・・え?今日の八戸の最高気温29度?え・・・?#ポップ担当日記 #スイカ pic.twitter.com/fCo3Kjn9vN
- 八戸市 木村書店@POPごと売ってる本屋さん (@kimurasyotenn1) 2018年7月2日

独特のタッチと絶妙なオチからネット上では、「うまいなあ」「めちゃくちゃ良い...」「ああ、これ好き」等絶賛する声が挙がっている。


「最後のスイカの漫画でクスッときたし『ちなみにこれ企業アカウントです。』で声出して笑った」
「これが『企業アカウント』だと言われてムチャクチャ笑うのと同時に、『これが面白いのは自由すぎるからじゃなくバランス意識が絶妙すぎるから』だと気づいた。こんだけ色々やっておいて客に不快感与えない画力とネタと言葉のチョイス力ってものすごい」

一体この「POP担当日記」とはどのようにして生まれたのだろうか。


Jタウンネット編集部が2018年7月4日、木村書店の担当者さんに誕生秘話を聞いた。


「本屋さんに足を運んでくれる人が多くなれば...」


「やはり最近は本屋さんもお店まで来てくれる人が少なくなりました。そういった状況で1つのきっかけとして本屋さんに足を運んでくれる人が多くなればと思い、描いています」

「POP担当日記」は2017年の10月頃より描かれはじめ、現在までに本1冊分に相当するくらいの分量になったという。2年ほど前からPOPを描くことになり、趣味が興じてどんどん画力が上達していったそうだ。


「忙しい時期以外は毎日描いていきたいと思っています」

と意気込みを語ってくれた。


ちなみに担当者さんは、本への思いに関して、1月10日のツイートで、こう述べていた。


本日紹介する書籍は「本を売るという仕事 書店を歩く(長岡義幸/潮出版社)」です。全国で消えつつある「まちの本屋さん」についての今をリアルに書き出した本です。書店員の間でも大きな話題となっていますが、本屋に足を向けることが多いお客様にも是非読んでほしい一冊です。#書店員 #本屋さん pic.twitter.com/zdsxrzK6km
- 八戸市 木村書店@POPごと売ってる本屋さん (@kimurasyotenn1) 2018年1月9日

【ポップ担当日記】
「本を売るという仕事」、個人的にも購入しました。ここ数年で八戸でもいくつもの新刊・古本書店さんが姿を消して寂しい限りです。高校の頃お世話になった書店も閉店してしまいました・・・木村書店も気を引き締めて、より一層の努力と新しいことへの挑戦をしていきたいと思います pic.twitter.com/REFglXuaEk
- 八戸市 木村書店@POPごと売ってる本屋さん (@kimurasyotenn1) 2018年1月9日

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