七色に光る「職人の技術」 溶接工が作った「ステンレス製蚊取りブタ」が超絶カッコイイ
2021年7月11日(日)20時0分 Jタウンネット
美しすぎる「蚊取り線香入れ」が、ツイッター上で話題となっている。
蚊取り線香入れといえば、オシャレなものや可愛いものなど、近年ではさまざまな種類が登場している。
それでも皆さんの多くがまっさきに思い浮かべるのは、やはりブタの形をしたものではないだろうか。
よく見るのは、陶器で作られたブタ。しかし今回ツイッターで多くのユーザーから注目されているブタは、一味違う。
これは2021年7月6日、ツイッターユーザーのもっこす(@tacksystem)さんが
「美しい...完全勝利と言わざるを得ない...」
というつぶやきと共に投稿したステンレス製のブタ型蚊取り線香入れだ。
七色に輝くメタリックな胴体が、確かにとても美しい。
ブタの耳や足もステンレスでできた、金属らしい形で、なんだかロボットのようなかわいらしさもある。
このオシャレな蚊取り線香入れに対し、ツイッターでは
「すごい... これ販売したらめっちゃ売れるのでは?」
「うわ職人技 惚れ惚れします」
「いい色ですね」
「まさに焼豚」
といったコメントが寄せられている。
7日、Jタウンネット記者は投稿者で制作者のもっこすさんを取材し、話を聞いた。
「溶接を利用して季節モノを」
もっこすさんは鹿児島県在住の溶接工。2年ほど前から数は少ないものの、思いついた際は遊びで溶接を利用した作品を作っているそう。
今回の「ブタの蚊取り線香入れ」も
「溶接を利用して季節モノを作ったら面白いのではと思って制作を始めました」
と自身でデザインから行ったという。
もっこすさんによれば制作期間は2日ほど。
こだわりの点を尋ねると
「強いて言えば胴体の丸みですかね」
とのこと。この丸みは、大きさの違う11枚のステンレス製の輪を組み合わせて溶接することで、作り上げられている。
また、胴体が七色に光っているのは、溶接による「焼き色」。
溶接を行う際の電圧やスピードなどの条件の組み合わせで色が変化するらしい。
もっこすさんは
「自分はまだ未熟なので、意図的に変化させてはいますが狙った色を出すのは難しいです。上級者は自在に変化させられるそうです」(もっこすさん)
と語ったが、筆者はステンレスにこんなにも美しい焼け色がつくとは、知らなかった......。
7日夕時点、3万2000件を超えるいいねが寄せられるほど話題となっているこの蚊取り線香入れ。こういった反響に対し、もっこすさんは
「正直ここまで反響あるとは思ってなかったので驚いてますが、沢山の人に楽しんでもらえたのなら嬉しいですね」
と感想を述べた。
なお、今回の蚊取り線香入れの今後については
「数体ほど制作して8月頭に販売しようと調整中です」
とのこと。この美しいブタの中に蚊取り線香を入れれば、暑い夏もクールに楽しめそうだ。