『シャイニング』のホテルは本物の心霊スポット! 子供の霊が徘徊、スティーブン・キングも目撃

2023年7月13日(木)15時0分 tocana


 有名なホラー作家スティーブン・キングは、アメリカのコロラド州エステスパークにあるスタンリーホテルでの滞在中、ホテルで起こるというさまざまな超常現象に衝撃を受け、ホラー小説『シャイニング』に登場するオーバールック・ホテルのモデルにしたという。同小説はスタンリー・キューブリックによって映画され、世界的に有名になった。ポスターに使用された俳優ジャック・ニコルソンの狂気の顔とともに覚えている人も多いだろう。


 スタンリーホテルは発明家のフリーラン・オスカー・スタンリーが1903年にエステスパークの谷間に到着したとき、山の空気が結核の症状を和らげることを発見したことに始まる。彼と妻のフローラ・スタンリーは、友人や他のゲストをもてなすために、自宅兼ホテルを建造し1909年に正式にオープンした。1917年までには、エステスパークという小さな集落は正式な自治体となったが、町の発展はスタンリーと彼のホテルによるものだった。


 さて、スタンリーホテルでは歴史を通じて幽霊の出没が報告されており、ホテルの創業者であるスタンリー自身の幽霊もホールを徘徊していたり、ホテルのバーにいるところを目撃されている。彼の妻の幽霊の目撃情報もあり、たいていはボールルームでピアノを弾いている姿だという。従業員や宿泊客は、この部屋からピアノの音が聞こえたり、鍵盤が動くのを見たりしたと報告している。


 407号室には、スタンリー以前にこの土地を所有していたダン・レイヴン卿が憑いているといわれており、予約が入っていないときでも、窓から彼の顔が覗いている様子を見たという宿泊客もいるそうだ。418号室には子供たちが憑いていると言われ、その笑い声が廊下から聞こえてくるという。前述したスティーブン・キングは217号室に宿泊したそうだが、この部屋には小さな男の子の幽霊が現れるといわれており、彼は乳母を呼ぶ子供の幽霊を見たと伝えられている。


 このホテルの長い歴史の中では原因不明の不気味な事故が何度も起こっているという。創業から2年たった1911年6月25日、このホテルの客室係長だったエリザベス・ウィルソンが火のついたロウソクを持って217号室に入ったところ、ろうそくがガスに引火して大爆発が起こるという事故があった。この爆発でホテルの約10分の1が破壊され、ウィルソンは昏睡状態に陥った。だが幸いにも彼女は奇跡的に回復し、1950年までホテルで働き続けたという。しかし彼女は亡くなってもまだホテルで働いているそうで、217号室に宿泊した何人かの宿泊客によれば、目が覚めたときには部屋が整頓され、スーツケースがきちんと整理されていたという証言もあるとか。


 さらに人間の幽霊だけでは物足りないのか、敷地内にあるペット墓地から、ホテルのオーナーが長年飼っていたペットの幽霊も出てくるという。その中にはキャシーという名のゴールデンレトリバーとコマンチという名の白猫がおり、敷地内、廊下、客室の至る所で目撃されているそうだ。


 ちなみに宿泊客は館内で最も幽霊の出やすい部屋を巡るゴーストツアーに申し込むこともできる。幽霊が出る部屋だけでなく、部屋の中にあるクローゼットの中に入ることもできるとか。


 また、心霊スポットというだけでなく、宿泊施設としても評価が高い。Googleの口コミも4.4という高評価。「おいしい食事と素晴らしいサービス」「素晴らしい山の景色、清潔で洗練されたダイニングエリア、素晴らしいスタッフ」といったコメントが並んでいる。アメリカ旅行の際には、このホテルに泊まってみるのも良いだろう。


参考:「Daily Star」


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】


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