「虐待してくる両親と、助けてくれない周りの大人。家から逃げてトンネルの中で泣いてたら、異臭漂うオジサンに...」(東京都・30代女性)

2023年7月15日(土)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Iさん(東京都・30代女性)

18年前、中学1年生だったIさんは両親から虐待を受けていた。

耐え切れずに逃げ出し、公園の遊具の中で泣いていると......。

<Iさんの体験談>

18年前の真冬の出来事です。当時中学1年生だった私は、両親からの虐待とネグレクトから自暴自棄になっていました。

食事も取れず誰も話してくれず、周りの大人は誰も助けてくれません。

友人達の親からも遊ばないでと言われ、なんのために生きているのかも分からなくなっていました。

走って逃げだした先で......

家出をしてもすぐ見つかり、何日も足を殴られたことで歩けなくなりました。

食事ももらえないので傷の回復は遅かったのですが、耐えきれずに気が付くと足を引きずり走って逃げていました。寒い冬の日でした。

どのくらい歩いたでしょう。指の感覚は麻痺してきて、雪が降り始めました。

止むのを待とうと公園の遊具のトンネルで、短パンから出た足を上着で温めていました。

しばらく泣き続けていると、知らないおじさんに「ここは俺の家だ」と言われました。異臭が漂っていました。

「雪がやんだら帰ります」と言うと、おじさんも中に入ってきて「家に帰りなさい」。

帰りたくないことを伝えると、おじさんはダンボールでトンネルの反対側を塞ぎました。

「きみのことを助けてくれる大人は絶対いる」

そしてボロボロの布を貸してくれて、こう言ったのです。

「逃げたら終わり、何も向き合ってないで逃げるのは弱虫だ。
きみのことを助けてくれる大人は絶対いるはずだから、もう一回踏ん張ってからまた考えなさい。おじさんは何もないけど幸せだよ」

その時のおじさんの言葉にすごく励みと勇気をもらいました。その一年後に私は警察に保護され、親からちゃんと離れることができました。

人生は一度しかないです。ダメだと思っても踏ん張るからその先があるのだと思います。

これを読んで踏ん張ろうと思ってくれる人がいたら幸いです。

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