「スーパーで寝転がり、駄々をこねる息子にウンザリ。頭の中の悪魔に『置いていっちゃえ』とささやかれ...」(東京都・40代女性)
2022年7月17日(日)8時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Iさん(東京都・40代女性)
その日、Iさんは3歳の息子を連れて大型スーパーにきていた。
帰ろうとしたところで、息子が駄々をこね、床に寝転んで大号泣。こうなると何をしても手が付けられず、Iさんはうんざりしてしまい......。
<Iさんの体験談>
息子が3歳だった頃、大型スーパーの中で帰りたくないとダダをこね、その場に寝て大号泣したことがあります。
公園やお友だちの家でもこうなってしまったらなだめても何してもダメで、手の付けられない息子に私はうんざり。頭の片隅で「置いていっちゃえ」と悪魔がささやきました。
魔が差すその瞬間—
きっと私のそんな表情を読み取ったのでしょう。突然1人のおばさんが、
「お母さん、大変ね。でも私もこんな子育ての大変さを味わいたかったのだけど、残念ながら恵まれなくてね。
大変そうだけど、羨ましいわ。頑張ってね。お母さん」
と優しい笑顔で声をかけてくれたんです。そこで、私はハッとしました。
一瞬悪魔に負けそうになっていたところを、おばさんの一言でフッと我に返ることができたんです。
それから少し落ち着くのを待ち、周りにうるさくてごめんなさいと頭を下げて、一緒に手を繋いで帰りました。
その息子も今では6年生。もうダダをこねて泣いてはくれません。あの日は大変でしたが今や良い思い出です。
おばさんは、私にとっての天使です。あの時は本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)
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