「快眠につながるエアコンの適切な使い方は?」室温と体温の上手なコントロール法を医師が解説!

2023年7月26日(水)11時30分 ココカラネクスト

 以前は、クーラー病や冷房病を予防するために、睡眠時のエアコンは控えるように言われていましたが、近年は熱中症対策として積極的な使用が推奨されるようになりました。

 そこで今回は、みやま市工藤内科の院長・工藤孝文先生のYouTubeチャンネルより、医学的に正しいエアコンの活用法と睡眠時のポイントについてご紹介します。

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男性は暑がり、女性は寒がりが多いのはなぜ?

「一般的に、エアコンの設定温度は26度〜28度ぐらいが一番良いとされています。患者さんには、体温から10度マイナスぐらいの室温ですよと伝え、覚えてもらうようにしていますね。また、男性は筋肉量が女性よりも多いため、熱量がたくさんあって暑がりと言われています。職場などでは、男性はクールビズ、女性はブランケットなどを使うのが良いと思います。寒がりの方は、全身が寒いのであれば首にスカーフを巻くのがおすすめです。また、女性の場合は、女性器が冷えると体調を崩すので腹巻も良いと思います。末端冷え性の方は、足元にブランケットをかけるようにしましょう。」と、工藤先生。

快適な睡眠のために

 工藤先生は、意外と知られていない事実も語っています。

「睡眠時に冷えが気になる方は、レッグウォーマーがおすすめです。足裏から汗の出し入れをしているため、靴下を履いてしまうと温度調整が難しくなるんですね。長袖で汗を吸う素材、薄い生地のパジャマを着て、室温は26〜28度を保ちながら、布団で体温調整するのが良いと思います。また、『頭寒足熱』という言葉もありますが、基本的に頭を冷やした方が良いとされています。頭を冷やすことで脳疲労も改善すると言われています。」

 さらに、注意点として、「布団をかけないで寝るのは良くありません。お風呂上りは37度ぐらいだったとしても、睡眠時は体温が下がっていきます。夜中に冷えると風邪を引いてしまうので、布団をかけて眠ってもらうのが良いと思います。また、クーラー病・冷房病という言葉がありますが、冷やしすぎると血流が悪くなって肩こり、腰痛、頭痛になったり、冷えすぎると交感神経が優位になって睡眠の質が上がらなかったりすることもあります。布団の量で調整することがおすすめです。湿度が10%違うと体感温度も2度変わると言われていますので、湿度管理も大事ですね」と語っている。

 男女の体感温度の差、体の温め方、寝具の使い方を知ることで、快適な夏を過ごしましょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。


工藤 孝文(くどう・たかふみ)

福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。

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