埼玉県民の皆さん、キティちゃんに呼ばれてますよー！　知事選に向け「ダジャレ啓発」展開、オリジナルグッズ配布も

2023年8月6日、埼玉県知事選挙の投開票が行われる。その啓発のために、あの人気者がイメージキャラクターに起用された。

一緒ならつられてやさしくなっちゃう——ハローキティである。

埼玉県民であるJタウンネット記者は、地元を歩いていた時に偶然ポスターを発見。彼女の起用を知った。

堅苦しくなく、ポップで明るい色使いのポスターは目立っていてインパクト抜群。キティちゃんの背後にさいたまスーパーアリーナや川越市の「時の鐘」といった県内の名所を思わせるシルエットが描かれているのも愛郷心をそそる。

デザインだけでなく、キャッチコピーも気になるポイントだ。

「8.6来てー♪」

最初は意味がわからなかった記者だが、その場を離れて家に向かう最中で気づいた。「8.6来てー」→「ハロー来てー」→「ハローキティ」——キティちゃんの名前に引っかけたダジャレだったのだ！

キャッチコピーのアイデアも一緒に出てきた

19年に行われた前回の埼玉県知事選挙では、「翔んで埼玉」（「まさかの『翔んで埼玉』コラボ　埼玉県知事選ポスターがインパクトしかない」）。そして23年4月9日に行われた埼玉県議会議員一般選挙では、なかやまきんに君さん（「『行くのかい？　行かないのかい？　どっちなんだい！？』　埼玉県、なかやまきんに君の『パワー』で投票率アップ狙う」）を登場させる"攻めた"啓発事業を行ってきた埼玉県選挙管理委員会。世界的人気を誇るキティちゃんにダジャレコピーを使うなんて......今回もやってくれている。

7月25日、Jタウンネット記者は埼玉県選挙管理委員会にキティちゃん起用の経緯を聞いた。

取材に応じた啓発担当・小此木一晃（おこのぎ・かずあき）さんによると、選挙のイメージキャラクターはコンペで募集。条件は「親しみがある」「投票意欲が湧く」だった。

そして、集まった案を埼玉県選挙管理委員会の若手職員と選挙カレッジ生と呼ばれる大学生ボランティアが審査。結果、キティちゃんが選ばれたという。

「募集の段階で、キャラクターだけでなく、『8.6来てー♪』というキャッチコピーのアイデアも一緒に出てきました。投票日もわかりやすく告知できることも良かったです」（小此木さん）

埼玉県知事選挙では、テレビ埼玉、YouTube、LINE、電車内動画、TVerといった媒体で公開される動画も制作。15秒版では、キティちゃんが

「埼玉のみんな！　ハローキティです。
8月6日って何の日か知ってる？　そう！　埼玉県知事選挙の投票日！
8.6来てー♪で覚えてね」

とキュートに投票日を告知。あのキティちゃんに「埼玉のみんな！」なんて言われたら、県民はいちころ。めちゃくちゃ投票意欲が湧いてくるだろう。

また、「8.6来てー♪」キティちゃん仕様のうちわ、入浴剤も用意。啓発グッズとして各市町村で配布される他、7月30日に大宮駅西口で実査される街頭啓発活動でも配布されるとのこと。

小此木さんによると、キティちゃんを起用した啓発事業には好意的な反応が多く寄せられている。

4月9日に行われた埼玉県議会議員一般選挙の投票率は34.92％。これは同日に行われた全国41道府県議選の中で最も低い投票率だったが......世界的人気のキティちゃんも「8.6来てー♪」と呼ばれれば、投票率も上がるかもしれない？