採用選考22%が終了、内定者の充足率54.5%…7月調査

2023年8月1日(火)18時45分 リセマム

エントリー数(従業員規模別/業界別)

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ディスコは、全国の有力企業を対象に7月時点の採用活動状況について調査を実施。採用選考解禁から約1か月が経過した時点で、採用選考を終了した企業は全体の22.0%、内定者の充足率は全体で54.5%と、いずれも前年を下回った。

 ディスコは、全国の主要企業1万6,354社を対象に、2024卒・新卒採用に関する企業調査を実施。6月1日の採用選考解禁から約1か月が経過した7月時点の採用活動状況について、中間調査として公表した。調査期間は2023年6月28日〜7月6日、回答数は1,162社。

 前年(2023年卒採用)同時期と比較し、エントリー数が増えた企業は17.5%、減った企業は58.3%、選考への応募者数が増えた企業は14.8%、減った企業は60.2%と、いずれも減少。エントリー数が増えた企業は前年の31.3%から17.5%と半数近くまで減っており、採用母集団形成の時点で苦戦している状況がうかがえる。特に、流通・商社はエントリー数、応募者数ともに65.7%が減ったと回答した。

 採用活動の開始時期をみると、面接開始は「3月上旬」の10.6%をピークに「4月上旬」まで10%前後で続き、2月より前の早い時期に開始している割合も増加。内定出しの開始時期は、前年に引き続き「4月下旬」がもっとも多く10.2%となり、大型連休を前に内定を出し始めた企業が2023年も多いことがわかる。一方、面接同様、早い時期に内定出しをしている企業は増加傾向にあり、3月までに内定出しをした企業は4割近くに及ぶ。「3月採用広報解禁、6月選考解禁」という採用の日程ルール変更から8年、企業の採用活動は一層早期化が進んでいるようすがうかがえる。

 調査時点で採用選考を「終了した」と回答した企業は全体の22.0%で、前年同時期より3.6ポイント低下。面接や内定出しのタイミングは前倒しで進んだものの、内定者を確保できず採用活動を継続している企業の割合は2年連続で増加している。

 採用予定数に対する内定者の割合「充足率」の平均は54.5%。従業員規模が大きい企業ほど充足率は上がり、1,000人以上の大手企業では63.4%、300人未満の中小企業では47.6%となった。業界別では「金融」がもっとも高く67.2%。もっとも充足率が低いのは「サービス業」46.2%で、その差は約20ポイントとなった。

 2024年卒採用市場については、「売り手市場と感じる」と回答した企業が95.6%にのぼり、コロナ禍前の2019年卒と同水準を示した。

 2023年度のインターンシップについては、全体の73.4%が実施予定と回答。前年度より5.0ポイント増加した。実施時期は「8月」がもっとも多く80.4%、ついで「9月」が74.8%。前年度実績と比較すると、8月・9月がそれぞれ15ポイント以上増加し、夏季の実施が大きく増える見込み。

 2025年卒者の採用見込みについては、「増える見込み」15.7%、「2024年卒並みの見込み」59.6%となり、あわせると7割強の企業が今期以上の採用を予定。「減る見込み」はわずか3.0%だった。

 中間調査の詳細なレポートは、ディスコWebサイト内のニュースリリースから見ることができる。

リセマム

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