石川県民しか知らない? お盆に欠かせない「キリコ」とは
2019年8月4日(日)21時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2019年7月23日放送の「金沢のOh!仕事」のコーナーでは、金沢に住む外国人のサボさんが「キリコ」づくり体験をする様子を取り上げていました。
金沢のお盆にはかかせない「キリコ」。しかし、他の地域の人にとっては、馴染みのない物かもしれません。
キリコ=灯籠のこと
キリコというのは、板と紙で作られた灯籠のこと。屋根のようなものが付いている場合が多いようです。
昔はお盆になるとお墓の周りにたくさんのキリコが並び、先祖の魂を迎え送るために火を灯していました。
しかし、持ち運びや後片付けが大変なこと、火事の心配もある点などから、キリコをやめようとする墓地が増えてきました。
そんな中、金沢市の「中本製箸」が箱型のキリコでなく、板型のキリコを製造して切り替えを提案しました。
現在は、板型キリコが主流となって金沢の墓地に並んでいます。
このキリコはすべて手作業で作られています。先祖に対する礼儀として、キリコを作り続けているそうです。
また、この会社では、キリコでだけでなく、割りばしや木の弁当箱をつくっています。
割りばしや木の弁当箱は、森林破壊につながるのですはないかという声もありますが、決してそんなことはないそうです。
これらの割りばしは、建築物に使われない成長の止まってしまった木、使い道のない木でつくります。
キリコ作り、箸づくりは木の有効活用、と胸をはって仕事をしているのだそうです。
(ライター:りえ160)