オクラを並べただけなのに...　野菜農園のツイートに16万いいねの大反響→公式も「ようこそ、ホテルokuraへ」

2021年8月4日に投稿された、1枚の写真がいま、大きな話題となっている。

カタカナで「ホテル」。ツイートにはコメントとして、「ホテルオークラ」と添えられていた。

これはいったい何だろう？　写真をよく見てみよう。「ホテル」とカタカナで示しているのは、どうやら植物の「オクラ」らしい。

そう、ネバネバとした独特の風味を持つ、あの夏野菜のオクラだ。好き嫌いはあるかもしれないが、夏バテ対策に効果的な健康野菜とされている。

なに？　　ホテルと読めるように、オクラを並べたのか？　　だから「ホテルオークラ」......？

あの超高級ホテルとは、縁もゆかりもないようだ。このツイートには、16万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ（8月6日昼現在）。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「これは素晴らしい」
「声を出して、笑ってしまいました」
「かわいい！　このフォントがあったらいい」
「おしゃれフォントに見えました」
「粘っこい お・も・て・な・し をされそうww」
「ぜひ泊まりたいです」

ツイッター上で笑いの渦が巻き起こり、ちょっと収拾がつかない状況だ。「山田くん、座布団1枚差し上げて」という声も上がり、「ホテルオークラ新潟」の公式アカウントからも「ようこそ、ホテルokuraへ」とリプライが寄せられている。

Jタウンネット記者は、投稿者に詳しい話を聞いてみた。

オクラ収穫中「ほかに考えることがなかったので......」

投稿者は、野菜農園「kinari farm」（＠kinarifarm）の園主。山梨県笛吹市にある約2ヘクタールの土地で、色とりどりの野菜を育てている。

まずオクラの写真を撮影した時の状況を聞いてみた。

「ホテルに行ったことがあったので、その記憶を収穫中に思い出して、商品撮影のついでにシュールだなと撮りました！
お笑い好きな妻の反応は、『そんなのツイートして大丈夫？』という感じで、バズったのを見て不思議な顔をしています。
でもお祝いにその日の夜はお寿司になりました」（「kinari farm」園主）

オクラ収穫中は「ほかに考えることがなかったので......」と、投稿者は語る。妻からは、「スベってるよｗ」って言われたというが、粘りに粘って拡散してしまったようだ。

「kinari farm」は、東京から山梨にIターン移住した夫婦が、後継者のいない農家から畑を引き継いで、20年4月にスタートした農園。

その場所で60年農業をやってきた職人気質の寡黙な「師匠」から、経営を引き継いだそうだ。

現在、育てている野菜は......

「ナス スイスチャード ひめとうがん ゴーヤ(ふつうの／白) 豆類(シカクマメ／ササゲ) かぼちゃ(坊ちゃん／コリンキー／プッチィーニ) ピーマン類(セニョリータ／ジャンボししとう／ふつうの／ピー太郎) オクラ ツルムラサキ 空芯菜 モロヘイヤ 金時草」

など、様々だ。

いまもっとも楽しいことは何ですかと聞くと、「収穫が楽しいです。 食べてもらった感想を聞くのは特に嬉しいですね」という返事が返ってきた。

「山梨にきてから、色とりどりの野菜たちに囲まれるようになり、食卓だけでなく気持ちまでも鮮やかに彩られました。
このイロドリのある喜びを皆さんにもおすそ分けしたい。
そんな思いで私たちはイロドリ豊かな野菜たちをお届けします」（「kinari farm」園主）

「kinari farm」さんの野菜に関心を持った読者は、ウェブサイトやインスタグラムを覗いてみてはいかが。