暑い夏こそテキーラでホットに盛り上がる! 初心者にオススメのテキーラ5選
2019年8月9日(金)12時1分 食楽web
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7月24日は「テキーラの日」
みなさん、唐突ですが「メスカル」ってご存じでしょうか。ん? 聞いたことがない? メスカルとはアガべ(竜舌蘭)を原料にして作られたメキシコ産蒸留酒の総称です。有名なお酒だとテキーラが挙げられますが、実はテキーラとはこのメスカルの一種で、メキシコ国内のハリスコ州周辺で作られたもののうち、「アガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)」という品種のみを使ったものを指します。テキーラを名乗るには、厳密なレギュレーションがあるんですね。
テキーラというと、ウイスキーなどと同様に、アルコール度数が高いイメージがありますよね。飲み方もウイスキーと似ていて、そのままストレートで、はたまたカクテルで、などさまざま。カクテルなら「マルガリータ」や「テキーラ・サンライズ」などが有名です。このように、日本ではどちらかというと食後酒のイメージが強いテキーラですが、本場メキシコなどでは、食前酒として飲まれることもあるようです。ライムやレモンを絞り、ショットでクイッとやれば、食欲減退気味なこの時期でも、食欲が湧きそうな気がしませんか?
図らずも先日7月24日は「テキーラの日」。とうわけで編集部もメキシコ大使館で開催された記念セミナーに参加してきました。そこで、JUAST/テキーラフェスタ運営事務局の目時裕美さんに直撃! 年に1回刊行されている『テキーラジャーナル』の編集長でもある彼女に、ビギナーにオススメしたいテキーラをセレクトしていただきました。
迷ったらこれ! 初心者にオススメのテキーラとは!?
JUAST/テキーラフェスタ運営事務局の目時裕美さん
というわけで、オススメのテキーラを目時さんにお伺いしてみると…
「テキーラといえば、勢いづけにショットを一気に煽る、というイメージが強いと思いますが、じっくりと味わってみると、熟成期間や熟成方法、製造工程の違いによって、香りや味にも色々な特徴があるお酒だとわかります。とはいえ、アルコール度数が高いのも事実。初心者の方向けに、“飲みやすさ”に重点をおいて選んでみました」と目時さん。
というわけで、早速ご紹介していきましょう。
【1】Jose Cuervo 1800 レポサド(クエルボ1800)1795年にメキシコで初めてテキーラの製造を認められた老舗クエルボ社。3万4000ヘクタールの自社畑から採れるアガベを、伝統的な石窯を使いじっくり糖化。レポサドは新鮮なブルーアガベのフレーバーやオーク樽のほのかな薫りが特徴です。マルガリータの材料としても最適。
【2】AC/DC THUNDER STRUCK レポサド(AC/DC サンダーストラック)1990年代に一世を風靡した伝説のロックバンドAC/DC公認のテキーラ。レポサドは、オーク樽で2ヶ月以上熟成させたもの。アガベの濃厚な薫りが楽しめるフルボディタイプ。ナチュラルな色合いと芳醇な味わいが楽しめます。
【3】TEQUILA OCHO ブランコ(テキーラ オチョ)1937年に蒸留所を設立した家族経営のテキーラメーカー。熟成を行わないブランコタイプで、ブルーアガベならではのピュアな味わいを楽しめるのが特徴です。口に含むと、なめらかな口当たりでスパイスの風味が広がります。
【4】DON SUENOS レポサド(ドン スエノス)初の日本人女性がオ−ナ−となり、ドンスエノステキーラの品質の高さからハリウッド俳優のチャ−リ−シ−ン氏も共同経営者として参入。その名を冠したプレミアムテキ一ラで、オ−ク樽で9ヶ月熟成させたレポサドは、まろやかで飲みやすい口当たり。
【5】Santo Mezquila(サント メスキーラ)テキーラではありませんが、新しいカテゴリーのお酒として注目したいのが「Santo Mezquila(サント メスキーラ)」。あのロックバンド、ヴァン・ヘイレンの元ボーカルであるサミー・ヘイガー氏とマルーン5のボーカル、アダム・レヴィーン氏とのプロデュースから生まれたメスカルとテキーラのブレンド商品。アガベのアロマの中に、ハーブの薫りや軽快なスモーキーさなどを兼ね備えた複雑な味わいが楽しめます。
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なお、それぞれの銘柄は、熟成期間により、「ブランコ」(熟成期間60日未満)、「レポサド」(熟成期間60日〜1年)、「アニェホ」(熟成期間1〜3年)などにカテゴライズされ、いずれも味わいが大きく異なります。好みの熟成期間のテキーラを発見するのも面白いかもしれませんね。
(取材・文◎室井康弘)
●DATA
テキーラジャーナルWEBサイト
http://tequilajournal.jp/