高校生の三ツ星通信。ラーメン激戦区・荻窪で通い続けたい絶品「中華そば」5軒

2021年8月9日(月)10時48分 食楽web


手もみラーメン十八番の「ラーメン」700円 | 食楽web

 生まれも育ちも東京・荻窪という高校生の山田 空くん(17歳・仮名)。ラーメン好きのご両親に育てられ、いまでもアルバイトでお小遣いを稼いで、週に4回以上、ラーメンを食べ歩いていると言います。

 東京の好きなラーメンはその時々に変わるそうで、選びきれないとのこと。そこで今回は、地元・荻窪の中華そば(醤油味)に絞って、通い続けている5軒を教えてもらいました。

チャーシューが激ウマ!『中華マツマル』


『中華マツマル』の「マツマルラーメン」1050円

 荻窪駅南口から徒歩2分くらいの場所にある『中華マツマル』は、精肉店がやっているお店です。僕はいつも「マツマルラーメン」(1050円)を食べます。千円超えなので、ちょっと余裕があるときだけですが……。

 これはお店自慢の特製チャーシューと味玉入り。このチャーシューがとにかく美味しいんです。精肉店なので希少部位の豚肉を使って丁寧に作る特別なものなんだそう。とろりと柔らかく、脂が甘くて、めちゃくちゃウマいんですよね。


住:東京都杉並区荻窪5-22-11 TEL:03-3392-7726

 メニューは他にも「中華そば」(700円)や「チャーシューメン」(950円)など色々ありますが、この特製チャーシューは入っていないので要注意。スープはあっさり醤油系で、チャーシューの濃厚な旨みとのバランスが最高。丼を持って飲み干してしまうくらい美味しいです。

ニンニクガッツリでクセになる!『手もみラーメン十八番』


「特製十八番」900円

 荻窪駅北口の飲み屋さんがひしめくエリアにある小さなお店です。店名からわかるように手もみの麺が自慢で、メニューは「ラーメン」(700円)、「特製十八番」(900円)、「みそラーメン」(850円)、「ワンタンメン」(850円)などがあります。

 僕がいつも頼むのは、「特製十八番」。肉と野菜を炒めた具材がのっていて、スープの表面には厚めの油膜が一層浮かんでいます。スープを飲むと最初にニンニクの強い風味。その後にゴマ油の香りと鶏ガラの出汁がじんわり来ます。


住:東京都杉並区上荻1-4-10 TEL:03-3393-3545

 麺の縮れた食感もよくて、油膜のおかげで最後までアツアツ。夏場は汗だくになります。醤油味でもガッツリしていて、ちょっと中毒になる味です。ちなみに、ここのお店のスタッフさんたちの謎の「お願いします!」というかけ声が独特のイントネーションで、これを聞くのも楽しみのひとつです。

名物の豚の唐揚げをおかずに食べる!『ことぶき食堂』


『ことぶき食堂』の「ラーメン」650円

 荻窪は町中華から発展したラーメン文化の街なので、優秀な町中華がたくさん存在します。また、店ごとに、定食やカレー、オムライスなど名物料理があるのも面白いところです。

 環八沿いにある『ことぶき食堂』は、なんといっても豚肉の唐揚げ(定食)、通称「ブタカラ(定食)」(900円)が名物。肩ロースに衣をまぶして揚げている唐揚げで、カラッと揚がっていながらも、やや酸味の効いたさっぱりダレのおかげでしっとりした部分もあって、何とも言えず美味しい。これをご飯にワンバウンドして食べると最高です。


「豚の唐揚げ定食」900円。『ことぶき食堂』住:東京都杉並区桃井1-13-16 TEL:03-3390-0545

 でも、僕はここの「ラーメン」(650円)も好きなんです。鰹と煮干しと醤油のさっぱり醤油スープ。これがブタカラに合うんです。家族と『ことぶき食堂』に行くときには、いろいろな定食や麺類を頼んでシェアしますが、ブタカラ定食とラーメンは絶対頼んでしまいます。

絶対ハズせない老舗の中華そば『春木家本店』


『春木家本店』の「中華そば」720円

 子供の頃、僕が初めてラーメンを食べたのは、たぶん『春木家本店』だったと思います。超有名な昭和6年創業の老舗です。内装もご年配のスタッフの方々も、昭和時代ってこんな感じだったんだろうな、という雰囲気で、平成生まれの僕にはレトロそのもの。

 でも、ここの中華そばを食べると、時代とか関係なく、美味しいものは美味しんだなと感じます。醤油色の透き通ったスープ、煮干しと豚骨の旨味、香りのよい自家製麺。


住:東京都杉並区天沼2-5-24 TEL:03-3391-4220

 いまや東京には新しいラーメン屋さんがたくさんあり、新しいタイプの味もどんどん登場していますが、ここの中華そばを食べるとなぜかホッとします。ちなみに、ここは自家製のお蕎麦も美味しいので、母や父はお酒とつまみを頼んだ後に蕎麦で〆たりしています。

三代続けて通う常連もいる荻窪の味『三ちゃん』


『三ちゃん』の「ラーメン」600円

 最後は、荻窪駅南口から徒歩3分の場所にある町中華『三ちゃん』、1960年創業の老舗で、僕の祖父の代から通っているお店です。オレンジと黄色のヒサシが目印で、ザ・荻窪の町中華といった佇まいです。自転車通学の僕らは学校帰りに吸い込まれるように立ち寄ってしまいます。

 おやつ感覚で食べられる「ラーメン」(600円)が安くてウマいし、気軽で居心地がいいんです。スープは澄んだ醤油色で、薄く脂が浮いていて、コクと甘みもあります。カラダにスーッと染み入るような感じ。


住:東京都杉並区荻窪5-29-20 TEL:03-3398-6582

 海苔の下に隠れている白髪ネギがシャキシャキしていて、縮れ麺の茹で加減もいつも絶妙! ちなみに餃子(5個400円)もキャベツとニラがぎゅっと詰まっていて美味しいし、チャーハンもオススメです。

(構成◎土原亜子)

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