トラックが墓地を破壊、村人4人が1カ月以内に怪死する事件が発生! 先祖霊の祟りか…!?=ガーナ

2023年8月16日(水)7時0分 tocana


 墓を荒らした祟りなのか——。西アフリカ・ガーナの国会議員は、地域社会での不可解な4件の死は墓地への冒涜が原因だと主張している。


歴史のある墓地がトラックで踏みにじられた

 西アフリカ、ガーナのアシャンティ地方にある43の地区の1つ、オフォーイクロム市エメナ(Emena)の住民は、最近この地域で続けざまに起こった不可解な死を懸念している。。


 彼らによると町の墓地といくつかの神聖な場所が業者によって破壊された後、不可解な死が地域社会を襲ったのではないかと疑っている。墓地を荒らされて1カ月の間にこの地域で4人が謎の死を遂げたのである。


 住民らは地域社会の中で人の生き死にを見るのは普通のことではあるが、過去1カ月間に記録された4人の死亡がどのようにして起こったのか理解に苦しんでいるという。死亡した者は20代から50代の何の疾患もない元気な人物であったということだ。


 この地域の国会議員、ケネス・オウス・ベディアコ氏によると、4人の謎の死は墓地の冒涜に関連している疑いがあるという。


 2023年7月6日、土地開発業者が自宅に向かうために運転していたトラックで墓地を突っ切って侵入し、踏みにじられた墓は何もされないまま放置されたと同氏は主張する。一部の墓は内部が開いてしまい埋葬してあった遺体が一部露出する事態にもなっているという。


「家の所有者はその行動を始める前に、地域の長老たちに許可を求めませんでした。私たちが彼女に連絡したとき、彼女は、墓地を通って自宅までの道路を整地する許可を裁判所が彼女に与えたと言いましたが、彼女が見せた書類は暫定的な差し止め請求でした」と彼は地元FM放送の番組で説明した。


 この墓地は400年以上の歴史を持つ神聖な場所であり、コミュニティの長老が町の福祉のために毎年儀式を行っているのだが、この騒動のために今年はまだ儀式は行われていない。


 地元の人々は、この歴史的遺跡の破壊が私たちの先祖を怒らせ、これらの謎の死を引き起こしたと強く信じているという。先祖の祟りがこの地域を襲っているというのだ。


最近亡くなった者の遺体を埋葬できない

 事件からちょうど1カ月が経った今も、この地域の長老たちは先祖を鎮めるための儀式をまだ行っていない。


 この地域の若者たちは、長老たちが儀式を怠ったことが地域社会で死者が続いた原因ではないかと疑い、彼らは長老らに対し、さらなる死者を出さないために迅速に行動するよう求めている。


 事件後、住民らは最近亡くなった親族を遺体安置所で保管し続けなればならず、埋葬を行うことができないでいるという。


 ベディアコ議員は、長老たちが儀式を執り行うまでは地域社会での埋葬はできないと述べ、この問題の友好的な解決のためにマンハイア宮殿に託されたということだ。


 ないがしろにされた先祖の墓地を速やかに元に戻して儀式を行わないことには、地元の住民たちは安心して暮らすことができないということのようだ。奇しくも日本ではお盆の時期であるだけに、先祖供養の大切さが思い知らされる話題になるだろうか。



参考:「Modern Ghana」「AdomOnline」ほか

tocana

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