軍港・呉の水兵さんが愛した飲み物

2017年8月19日(土)6時0分 Jタウンネット

[Jステーション−広島ホームテレビ]2017年8月7日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」の「ひろしま3分の涼音」のコーナーで、呉のラムネが紹介されました。


呉市の中元本店。ラムネが次々とケースに収められていきます。ラムネの出荷は8月半ばまでが最盛期となり、多い日には1日約5000本が製造されます。


乗組員の楽しみだった


中元本店の中元順一郎社長によると、「呉は昔から海軍があったので、海軍ではラムネを船の中でも飲んでおりました。(海軍)御用達のメーカーでもあったが、実際に作っている戦艦とか巡洋艦もあったので、初代はラムネの作り方を教えに行っていた」とのこと。


当時、呉市の水は不純物が少なく、「腐らない水」と海軍に重宝されていました。


「海軍の艦船の中には、消火設備の二酸化炭素があったんです。二酸化炭素は炭酸水を作るガスなので、船の中では消火設備を利用し炭酸水を作り、ラムネを製造していたと聞いている」と中元社長。


「大和の元乗組員さんは、17歳の時にはお酒を飲めないし、タバコも吸えないので、(船の上で)ラムネが唯一の楽しみだったそうで、一回支給されると、2度3度に分けて飲んだそうです」とも中元社長はいわれていました。


はじける泡とビー玉の音が、夏の暑さを癒す音となります。17歳の水兵さんが愛したラムネは、今も変わらず涼やかな音を響かせてくれていて、暑さが紛れるひとときでした。(ライター・石田こよみ)

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