10万人規模のプレテスト来年実施…2020年度大学入試改革に向け
2017年8月22日(火)13時15分 リセマム
大学入学共通テストの導入に向けては、現行の大学入試センター試験から円滑に移行できるようさまざまな基準・検討が重ねられている。その一環として、平成29年度(2017年度)からプレテストを実施。平成29年11月に実施するプレテストについては、すでに各都道府県教育委員会や高校関係団体の協力のもと、高校などを試験会場として5万人規模で実施するべく準備が進められている。
このたび、平成30年度に実施するプレテストについて、日程や実施教科、試験時間、対象や会場など基本的な骨子が発表された。平成30年度プレテストは、より本番に近い環境で実施するべく大学を試験会場とする予定。平成29年度プレテストで行う、記述式やマーク式の問題などの検証に加え、新たに試験の実施運営などを含めた総合的な検証を行う予定となっている。
実施はA日程とB日程の2通りで行う。A日程は平成30年11月10日に実施予定。対象は高校2年生以上、国語・数学1の2教科で、全都道府県で現行の大学入試センター試験の全大学会場を対象に実施する想定。B日程と合わせて平成29年度の2倍となる10万人規模で実施する予定だ。B日程は平成30年11月10日・11日の2日間での実施を検討中。対象は原則高校3年生で、実施教科、時間割、タイムスケジュールなど、数千人規模で現行の大学入試センター試験とほぼ同内容での実施を検討している。
大学入試センターでは、試験会場や試験監督の確保、試験室の設営など、プレテストの実施に向け国公私立大学への協力を呼びかけている。プレテストの実施日程などの通知については、日本私立大学連盟のWebサイトなどに掲載されている。