幕府に隠れて魚釣り サムライの鍛錬が石川の伝統工芸を育んだ

2017年9月10日(日)8時0分 Jタウンネット

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2017年8月29日放送の「サボが斬る」のコーナーで、加賀毛鉤、加賀竿を紹介していました。


これらは、サムライの文化からうまれた石川県の伝統工芸なのです。


竿と刀の共通点は


金沢市安江町にある「目細八郎兵衛商店」は、安土桃山時代から続く針の専門店です。


針の専門を生かして作られたのが、釣り道具です。ミリ単位の芸術品である加賀毛鉤は、接着剤を一切使わずに漆でとめられています。


さらに漆で玉を作り表面に金箔を施します。


また、唯一の加賀竿の職人である中村滋さんは、もともとは釣り愛好家だったのですが、50歳を過ぎてから加賀竿を作り始めました。


制作に1本あたり3か月〜1年半かかるそうです。加賀竿は反発力が弱く、魚がびっくりしないのが特長だそうです。


加賀竿は、江戸時代に加賀藩が武士の鍛錬方法として幕府に隠れて釣りを勧めたことから普及しました。


竿を振り下ろすしぐさが、刀のそれと似ていることから始められたといわれています。サムライたちの唯一の息抜きだったかもしれませんね。(ライター:りえ160)

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