最近のSDガンプラ、安い!暇が潰せる!かっこいい!の三拍子だった

2022年9月9日(金)22時7分 キャリコネニュース

筆者による作例


今日はガンプラの話をしたい。7月末、友人とパチンコで負けに負けたあげく中野にある某”ガンプラバー”に初めて入店した。酒を飲みながらガンプラを作れるお店である。店内にはほかにお客さんも結構いて、僕と友人2人が入ったらちょうど満員になってしまった。


このとき、お客さんの1人が見慣れたキットを組んでいた。SDガンダムBB戦士のサタンガンダムである。小学生の頃、僕はこのキットが大層お気に入りだった。杖の先がスプリングで飛ぶのだ。


懐かしいので開口一番「サタンガンダムですね!」と迷惑を顧みず話しかけてしまった。そのお客さんが、もう一つサタンガンダムとよく似たキットを組み立てていた。その名は、ウォーロックイージスガンダムだ。(文:松本ミゾレ)


今ってこんなかっこいいSDキットあるの!?



件のキット、ウォーロックイージスガンダムとは7月に発売されたばかりの新作ガンプラ。


「サタンガンダムオマージュのキットです」という説明を受けながらちょっと触らせてもらったが、武器として付属する杖が『ナイトガンダム物語』の大ボス、ジークジオンの意匠になっていてめちゃくちゃカッコイイ。


頭のツノ、尖ったつま先、背中から伸びる4つの爪は、『機動戦士ガンダムSEED』のイージスガンダムを上手くSDキットに落とし込んでいるし、マントを展開すれば恐怖の正体”にもなれる。


これで定価880円ということで、僕は数日後にホクホク顔でウォーロックイージスガンダムを購入してしまった。まんまと。


実際にSDのガンプラを組むのは数年ぶりだったが、組み立て自体は1時間もすれば終わってしまう。簡単に組めて、シールを貼ればそれだけでも見栄えのする完成品になるんだから凄いよなぁ。バンダイの技術力はやっぱりおかしい。クリアーパーツもふんだんに使われているし。


気になってバンダイがここ最近展開しているSDガンダムの公式サイトをチェックしてみたところ、かつてのBB戦士のように武将をモチーフにしたキットや、警察官、海賊、孫悟空みたいなキットが既に多数リリースされていた。いずれも昔のような金メッキパーツはないようだが、代わりに綺麗なクリアーパーツが同梱されている。


が、圧巻なのは、ちゃんと完成させる前提となると途端に難易度が高まる仕様であった。昔……それこそSDガンダムのプラモデルが大人気を博した90年代初頭あたりは、子供が素組みにシールを貼るだけでもある程度見栄えがするような、簡単な作りのキットが大多数だった。


もちろんそれらをちゃんと塗装してやるとさらに良くなるわけだが、わざわざそれをやる成人したモデラーってそう多くはなかった。


しかし今は、昔BB戦士や元祖SDとかを組み立てて育った僕みたいなオタクがそのままアラフォーになっているわけで、そういう人がターゲットになっているんだろうから、塗装難度も相応に上がった印象を受ける。


歯ごたえあり過ぎる塗装箇所と、肉抜き穴の存在が嬉しい!


近年のSDガンプラは、完成品写真を閲覧してみるとすぐにわかるが、塗装箇所がかなり多くなっている。もうほぼ全てのリリース商品が、昔で言うところの大将軍レベルかそれ以上の派手なデザインなのだ。


それは僕が購入したウォーロックイージスガンダムも同様。シールも付属しているものの、あくまでも最低限の装飾程度の役割しかなく、ちゃんと完成させたいなら塗装必須。


なのですぐに塗装にも挑戦したが、面ではなく点という意味では、恐らく今まで組んだガンプラの中では、一番苦戦を強いられた。全身のいたるところに塗装必須の箇所があり、目が回りそうになった。ああいう経験は久しぶりに味わった。いや、味わえたと言うべきか。


その上、コストダウンのために肉抜き穴も多いと言えば多い。僕は気にならないが、これも気になるモデラーにとっては腕の見せ所だろう。パテは手元にあるけど、今回は肉抜き穴は見なかったことにしてしまった。その代わり、再挑戦したときはここも無視したくはないので、後日もう1つ同じキットを購入してしまっている。


ガンプラに関しては相変わらず転売屋のターゲットになっているので、市場になかなか流通していない。ただSD系のガンプラは僕が見た感じだと、あまり転売屋にも注目されていないのか、結構ゴロゴロ入荷していた。


その上で未だ続くコロナ禍での「おうち時間」とやらを満喫するには、値段の割にかなりコスパの良いアイテムという感じもする。実際僕は大満足だったし、不満は杖の先が飛ばせないというだけ! お値段以上の価値を見出せた。面倒な塗装はしんどかったけど、これもボケ防止のため! 将来への投資だ!


この歯ごたえのあるキットは、90年代にSDガンダムのプラモデルで遊んだかつての子供たちへのバンダイからの挑戦状であると、僕は認識した。


さあ、かつてBB戦士を組み立てて遊んでいたそこの君! 君も今すぐ街のお店のプラモコーナーに出向き、SDガンプラを購入して塗装箇所の多さに卒倒しそうになりつつも、頑張って色を塗ってみよう!

キャリコネニュース

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