「夏休みに家族で行った流れるプール。押し寄せてくる波に襲われ、溺れかけた私を...」(広島県・50代女性)

2021年9月11日(土)8時0分 Jタウンネット

子どもの頃、夏休みになると家族でプールに遊びに行ったことがある人も多いだろう。ウォータースライダーや人工波のプールなどで大はしゃぎした記憶がある、という人もいるかもしれない。

けれど、はしゃぎすぎて家族とはぐれてしまったり、あるいは水の中で溺れかけてしまったり、といったハプニングに遭遇してしまったら、きっと楽しむどころではなくなってしまう。

Jタウンネットが、皆さんの思い出に残っている「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したところ、広島県の50代女性M本さん(仮名)から、まさにそんなプールでのエピソードが寄せられた。

それは、今からおよそ40年前。M本さんは小学校低学年だった。

家族と一緒にとある遊園地のプールに遊びに行った彼女は、親から離れて一人で人工波のプールで泳いでいた。

しかし、立て続けに押し寄せてきた波に溺れかけてしまったM本さん。

もうダメかも──。そう思った彼女に手を伸ばした人が居た。

「もう一回波が来て、水を飲んだら...」

今から43年くらい前のことでしょうか。夏休みは家族で遊園地の流れるプールで遊ぶのが我が家の恒例でした。

今なら考えられませんが、泳ぎにも自信があったからか、当時低学年だった私は一人親から離れて人工波のあるプールで泳いでいました。

すると、断続的な大波小波に襲われて息を吸う度に水をガボカボと飲んでしまい、

「もう一回波が来て水を飲んだら、もうダメかも」

と思いました。

すると次の瞬間、私の体がフワッと浮き上がり、そのままプールの浅い所に放り投げられたんです。

いま自分が生きているのはあの人のおかげ

どうやら、近くにいた男性が気づいて抱え上げてくださったようでした。内気でおとなしかった私はその方にお礼すら言えずじまいで、親にも伝えないままでした。

でも、いま私が生きているのはその方が気づいて下さったお陰だと思っています。人気だったその遊園地はもうなくなりましたが、その遊園地跡地を通る度に思いだします。そしてあの時に言えなかった感謝の気持ちが沸き上がります。

人助けをするとニュースになったり表彰されたりしますが、誰にも知られず行われる善行も世の中にはたくさんあるので、私も誰の目にふれずとも気づいたら即行動できる人になりたいと感じています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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