舞台は登録文化財の老舗旅館! 東京・荻窪で朗読劇上演

2017年10月2日(月)13時0分 Jタウンネット

国の登録有形文化財に指定されている東京・荻窪の「旅館西郊」内で、岸田國士の名作3作の朗読劇が2017年10月6日から3日間、上演される。


旅館西郊は、大正時代の1916 年に東京都文京区本郷の下宿屋としてスタートし、関東大震災をきっかけにして、31年に荻窪に移転して本館を建てた。


アニメのワンシーンに使われたことも


38年には新館を増築し、本館・新館とも全室洋間という造りは、当時珍しかったという。48年から本館が旅館「西郊」になり、現在も営業が続いている。新館は、「西郊ロッヂング」の名前で賃貸アパートとして使用されている。


旅館西郊は、ベージュ色のモルタル仕上げの外壁が印象的で、2009年に新館とともに登録有形文化財になった。アニメのワンシーンに使われたことでも知られている。


朗読劇は、俳優の徳留歌織(とくどめかおり)さん(30)が2年前から主宰する演劇ユニット「Rinto」による公演になる。岸田國士戯曲集から「隣の花」「紙風船」「恋愛恐怖病」の3作を旅館西郊の藤の間で上演し、3日間で全5ステージがある。


3作は、隣の夫や妻に惹かれてしまう夫婦など、いつの時代でも変わらない男と女のすれ違いが描かれている。徳留さんは、「違っているからこそ、愛することができる。繊細な美しい台詞に彩られた物語は、お客様の心に触れた時に、今まで想像すらしなかったことを考えさせる素敵なきっかけになると思います」と話している。


料金は、前売りが3500円、当日券は3800円。学生や18歳未満なら、予約のうえ1000円で入場できる。全席が自由席になっている。問い合わせは、Rinto事務局(電話050−5308−4589)へ。

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