「座席争い」に敗れても疲れないつり革の持ち方!通勤時の疲労を減らしてパフォーマンスを上げよう!

2022年10月6日(木)17時0分 ココカラネクスト

 突然ですが、皆さんはこんなことを思ったことはありませんか?

「通勤がしんどい」「朝、通勤の時点で疲れる」「仕事をする前から既にヘトヘト」

日々仕事のパフォーマンスを向上するためには、通勤時の負担はなるべく減らしたいものですよね。

今回は「疲れないカラダ大図鑑」(アスコム社)より、通勤時の様々な場面で使える「疲れにくい方法」についていくつかご紹介します。

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どうしてつり革につかまると疲れるのか

「電車に乗ったけど座れなかった」「仕方がないから、つり革にもたれて少しでもラクになろう」。そんなことを思いながら、つり革をつかんでいる時はありませんか?

つり革を持つとき、ほとんどの人が手首を曲げた状態で輪をつかんでいます。手前側から輪をつかむ人もいれば、奥側からつかむ姿勢の人もいます。

どちらも手首が曲がっているため、腕の筋肉が緊張し、それが肩まで伝わり、こりや痛み、上半身のだるさにつながってしまいます。

体に負担のかからないつり革の持ち方は、「つり革をしっかりと持たない」ことです。

禅問答のようですが、どうしたらいいかというと、中指と薬指の2本を輪に引っかけるようにします。手の方向は、手のひらが自分に見える方向にしてください。

この持ち方(引っかけ方)をすると、手首を伸ばしたまま無駄な力を使わないですみます。手首が伸びているので、筋肉の緊張がなく、疲れが残りにくくなります。

急ブレーキにも対応できるので、安全面でも安心です。

疲れにくい階段の上り方

同じくビジネスシーンえ欠かせない運動といえば、階段の上り下り。通勤時、また会社のオフィスに上がるまでに長い階段を上りきって、疲労困憊になっていませんか?たいていの人が、太ももの筋肉に負担をかけて階段を上っています。それで疲れてしまうのは当たり前です。

次の上り方を覚えれば、長い階段もスイスイと上っていけます。

【疲れにくい階段の上り方】
・左右の足が着地する位置を骨盤幅より外側にする
・足裏全体で接地する
・左右の骨盤を順に引き上げることで、段を上っていく
・それと同時に、背骨をしなやかに曲げて、頭の位置を中心にキープする

このように「骨盤」と「背骨」を使って上っていくと、太ももなどの脚の筋肉を必要以上に使わなくてすみます。
骨盤の動きと背骨の動きを連動させて、リズミカルに上っていきましょう。

普段、脚の筋力だけで階段を上っている人は、骨盤や背骨を固定した動作に慣れてしまっているため、なかなかこの動作を習得できないのですが、覚えてしまうとラクに階段を上れるようになるでしょう。

足への衝撃をやわらげる階段の下り方

また階段を下るときにも注意したいもの。階段を下るときも、上るときと同様に、足を骨盤幅より広くして、つま先から下りるようにします。骨盤の左右を上下させて、骨盤の動きによって足を下ろしていくイメージです。この方法で下りると、上体が安定して、足の筋肉へのダメージを抑えることができます。

足を置く位置が体の中央になってしまうと、下りの場合は上体が不安定になり、転倒の危険が高まります。とくに、ご高齢の方は注意してください。

階段の下りは筋肉に負荷がかかっていないように感じますが、そうとも言えません。

鹿屋体育大学スポーツ生命科学系教授の山本正嘉さんの研究によると、平地や階段の上り、さらにはジョギングと比べても、階段の下りのほうが、足に衝撃がかかっているというのです。

ある実験で、約600段ある東京タワーの階段を「上りチーム」と「下りチーム」に分けたところ、翌日筋肉痛や疲労が残ったのは「下りチーム」だけだったそうです。

つまり、階段を下る際は、上り以上に体へのダメージを警戒する必要があります。

是非ここで紹介した下り方を実践してみてください。

これらを意識して、日々の通勤からくる疲れを少しでも軽減させ、仕事のパフォーマンス向上へつなげてみてください。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【参考文献】

『疲れないカラダ大図鑑』(アスコム刊)

【著者】
夏嶋 隆(なつしま・たかし)

メディカルトレーナー。動作解析専門家。大阪体育大学サッカー部、関西国際大学サッカー部トレーナー。
1957年、大阪府出身。大学を卒業後、実業団バレーボール部の指導者としてキャリアをスタート。
当時無名だった久光製薬バレーボール部をいきなり国体優勝に導き一躍注目されるが、道半ばにして医師に完治不能と言われた怪我を負う。だが、最後の望みをかけて訪ねた、かつて旧日本軍の軍医も務めていた医師のもとで治療を受けるとみるみる回復。
その治療方法と、患者に真摯に向き合う姿勢に感銘を受け、同医師に師事。手技療法の道に進む。
そこでの経験をもとに、人間の動作を観察・記録し、科学的アプローチを背景にした、人間が本来持つ力を十分に引き出す指導する、動作解析の専門家として活躍を始める。
とくにアスリートからの支持は絶大で、指導を受け活躍する現役のプロ選手は、サッカー界だけでも30名以上。
また、知る人ぞ知る存在から、突然、夏嶋氏のもとを訪れる人が多く、自身の治療院のドアを開けたら、日本代表選手が立ち尽くしていて驚いた、ということもしばしば。
現在も、スポーツ界の発展に尽力し、また、医者もあきらめる怪我を負った人を救い続けている。

ココカラネクスト

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