「一人占めできないじゃん」 ENEOS「ディズニーCM」に矛盾?広報の見解は...

2019年10月6日(日)8時0分 Jタウンネット

「東京ディズニーランドを〜♪ 一人占め、なんて〜♪」



女優・上白石萌歌さん(19)のこんな歌で始まる「ENEOS パーフェクトドリームキャンペーン」のCM。すでにテレビ放映は終了しているが、印象的な歌詞やメロディーを覚えている人も多いのではないだろうか。


ところでこのCMをめぐって、こんな疑問の声が出ていたこと、ご存じだったろうか。


「一人占めちゃうやん!1万人占めやん!!!」
「一万人!?!?!?一人占めは!?!?」



どういうことなのか。今回のキャンペーンは、当選者一万人がディズニーランドの「貸切ナイト」を楽しめるというもの。しかしCMでは、上白石さんの「東京ディズニーランドを一人占めなんて...できるの?」という問いかけに、ENEOSのスタッフは、


「一緒に、叶えましょう!」



と応じる。そして最後には「貸切ナイト、一万名様、ご招待!」とナレーションが入るのだ。


要するに、CMでは「一人占め」と言っているのに、実際は「一万人占め」じゃないか——そんな疑問を抱くユーザーが出ていたのだ。確かに言われてみれば、なんとなく矛盾しているような気がする...。


こうした疑問について、CMの制作側はどう考えるのだろうか。Jタウンネットが、「ENEOS」ブランドを展開するJXTGホールディングスに取材した。


前半のシーンは「夢の中」だった


改めて、CMの内容を整理しよう。


最初のシーンは、上白石さんがディズニーランドを「一人占め」しているシーンだ。そうした映像にあわせて、「東京ディズニーランドを〜♪ 一人占め、なんて〜♪できるの〜?」という歌声が流れる。


すると、CMの展開は一変。上白石さんは急に「ENEOS」のガソリンスタンドとみられる場所にワープし、スタッフから「一緒に、叶えましょう!」と声をかけられる。そして、軽快なメロディーにあわせて、


「ENEOS!ENEOS! 一万人の夢、叶えちゃいます♪」



との歌声が。その後、ナレーションで「貸切ナイト、一万名様、ご招待!」といった情報が紹介され、そのままCMが終わる...という流れだ。


こうやって改めてみると、「一人占め?一万人?え、どっちなの?」という疑問を抱くユーザーが出ているのも理解できる。それでは、ENEOS側の見解はどうなのだろうか。


2019年10月4日、Jタウンネットの取材に応じたJXTGホールディングス広報グループの担当者は、


「前半は夢の中、後半が現実という設定なんです」



と話す。


いったいどういうことなのか。詳しい話を聞いてみると...


「上白石さんが一人でディズニーランドで遊んでいるシーンは、彼女が『一人占めしたい』という夢を見ているというわけです。その夢から覚めたのが、ガソリンスタンドのシーンになります」



なるほど。前半と後半で状況が違うため、「一人占め」(夢)と「一万人で貸切」(実際のキャンペーン)という違いが出ているのだ。


だが、ENEOSのスタッフが、「一人占めなんて、できるの?」という問いかけに、「一緒に叶えましょう!」と言っていることは、どのように説明するのか。


「『ディズニーランドを一人占めしたい』という夢について、ENEOSがお手伝いできれば、その一助ができればという意味を込めた表現になります」



さらに担当者は、「ディズニーランドで一万人の貸切と言うのは、少ない方だと思いますので...」とも補足。その上で、


「誤解が生じないように、CM中でも『一万人』という旨と招待日を説明させていただいています」



としていた。


——モヤモヤとした疑問を抱いていた皆様、これでスッキリしたのではないだろうか。

Jタウンネット

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