「低身長を馬鹿にされ続けた学校からの帰り道。ある日、クラスのヤンキー集団が私の後ろで列をなし...」(兵庫県・50代女性)

2022年11月1日(火)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの日であった「私のヒーロー」〜 投稿者:Yさん(兵庫県・50代女性)

Yさんは成長ホルモン分泌不全症という病気で、身長が低い。そのせいで嫌な思いをしたことも少なくないそうだ。

たとえば中学校3年生の時。近所の小学生が彼女の下校を待ち構え、「チビ!チビ!」とからかってきたことがあった。毎日大声でそう言われ、Yさんは恥ずかしい思いをしていたという。

<Yさんの体験談>

私は生まれつき「成長ホルモン分泌不全症」という病気で体がとても小さく、大人になった今でも身長が138センチです。

中学校3年生の頃、そのことをからかってくる小学生男児が居ました。小さなその子は、帰り道で待ち構え、私が友達と別れて1人になると大声で「チビ!チビ!」と言いながら家までつけてくるのです。

悲しいし、恥ずかしいし、困っていたのですが、聞こえない振りをする事しか思い付きませんでした。

しかし、ある日のことです。その子の「チビ!」の声がだんだん小さくなりました。

横一列に並ぶ中学生ヤンキー集団

不思議に思って振り返ると、私の後ろにピッタリつけてきた小学生の後ろに、私と同じクラスのヤンキー風の男子達10人ほどが横一列になっていました。

体の大きなその子たちは、両手をポケットに入れ、肩で風を切って、何か言う訳でもなく、ただ歩いていただけ。でも、小学生は威圧感にビビり、何も言えなくなっていました。

それが毎日続き、1週間ほどで小学生が別れ道で待ち伏せする事はなくなり、姿も見なくなりました。

それでも、クラスの男子達はしばらくの間、無言で同じ様にボディガードをしてくれたのです。私の家は2階だったのですが、階段を上がって下を見ると、階段の下で男子達が私を揃って見上げていました。

とても頼もしく嬉しかったのですが、当時は男の子と話す事も出来ない性分で、恥ずかしくてお礼も言えませんでした。

ですが、本当に感謝しています。

今でも身長の事で通行人から嫌な事を言われることもありますが、あの時を思い出して、前を向けています。あの時は本当に本当にありがとう。

今では成人した息子が「母さんの事は俺が守る!」と言ってくれてます。

ピンチの時に現れた「私のヒーロー」との出会い、聞かせて!

絶体絶命のときに救ってくれた、辛いときに励ましてくれた——あなたに、そんな忘れられない「ヒーロー」は、いるだろうか?

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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