パラレルワールドから来た2039年鋳造「ナチスコイン」が発見される!? ナチス勝利の世界線か

2023年11月1日(水)12時0分 tocana

 未来のパラレルワールドからこちら側に投げ込まれたコインなのか——。2039年のナチスドイツのコインが発見された。


メキシコで発見されたナチスの硬貨

 歴史に“if”を盛り込んだ仮想戦記物語の中にはなかなか興味深いストーリーも少なくないが、たとえば第二次世界大戦でナチスドイツが勝利したパラレルワールドが存在しているのだろうか。2039年に発行された第三帝国通貨(ライヒスマルク)のコインが発見されたというのだ。


 ライヒスマルク(Reichsmark)とは、1924年から1948年6月20日まで使用されたナチスドイツ時代の公式通貨のことで当時は紙幣、硬貨のどちらも発行された。


 ナチスドイツの侵攻と共にある程度の量のライヒスマルクが国外へ持ち出されていたとしても不思議ではないが、なんとメキシコの建設現場でこのライヒスマルク硬貨が発見されたという。


 硬貨を発見したディエゴ・アビレス氏は最初にコインの絵柄を見てショックを受けたという。そこにはかぎ十字(スワスティカ)が描かれており、これがナチスドイツのコインでであることを理解したのだった。


 コインの表面はかなり摩耗していたのだが、よく見てみるとアビレス氏はさらに衝撃を受けることになる。


 刻印された発行年が「2039」であったのだ。先頭の数字「2」はほとんど消えかかっているのだが、アビレス氏は「2」と認識できると主張し、そもそもほかの数字であればもっと奇妙なことにもなる。


 さらにコインにはかぎ十字と発行年に加えて両面に碑文が刻まれていた。コインの周縁付近にはスペイン語で「Nueva Alemania」(新しいドイツ)と刻まれているのだ。


 Nueva Alemania(ヌエバ・アレマニア)はメキシコのチアパス州、ラ・コンコルディア市にある小さな集落で、1920年代にドイツ人移民によって設立されたコミュニティである。2010年の時点で住民はわずか5人しかいなかったといわれている。


 標高1654メートルに位置するこの集落には累計でも50人の住民しか住んでいなかったといわれているが、このコインはこの集落の中で流通するライヒスマルクであったのだろうか。


 謎が謎を呼ぶこのコインについて、アビレス氏はYouTube動画で共有している。



メキシコに寄贈された記念コイン!?

 一方でコインの裏側には「Alles in einer Nation」(一つの国全体)という奇妙な碑文があり、この点もドイツで発行されたライヒスマルクとは異なる。


 これはナチスドイツ時代のどのコインにも刻まれていないフレーズであることから、偽造を目的として作られたものではないことがわかる。


 このコインはおそらく銀貨であり、かなり使い込まれて摩耗しているものの、使い古されたアンティークのように見えるように偽造品を作ることは技術的には可能である。本物と偽物を区別するには徹底的な検査が必要だが、このコインで検査が行われたのか、あるいは今後検査が行われるのかはまだ明らかにはなっていない。


 メキシコの建設現場でこのコインが発見されたことについての最も妥当な説明は、1930年代にドイツの外交官がメキシコにナチスドイツの大義に同調するよう説得しようとした可能性があるというものだ。その際に第三帝国の壮大な野望を反映したユニークなコレクターズコインが鋳造されメキシコに寄贈された可能性は無きにしも非ずだ。


 しかしその後の歴史は1942年にメキシコがドイツから寝返って連合国側についたため、これらのコインは価値を失い廃棄されたのかもしれない。とはいえこうした説もあくまで推測に過ぎない。


 あるいはナチス・ドイツが勝利し第三帝国が樹立した未来のパラレルワールドから、何らかの超常現象が起きてこちら側の世界に投げ込まれたコインなのだろうか。さらには時代と文化を逸脱した“オーパーツ”であると考えてみればいろいろ想像と夢想が膨らんできそうだ。


参考:「Anomalien.com」ほか

tocana

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