【注目ラーメン】進化系“家系ラーメン”『家系ラーメン 革新家 TOKYO』が参戦! 東京駅に新登場した2軒の自慢の一杯とは?

2023年11月3日(金)10時50分 食楽web


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●東京駅にある「東京ラーメンストリート」の新店2店舗のラーメンを食べに行ってきた

 東京駅一番街地下1階にある「東京ラーメンストリート」。近隣で働く人や東京駅を利用する旅行者、海外からの訪日外国人など、幅広い人が訪れ、1日中賑わいを見せる人気エリアです。そんな「東京ラーメンストリート」に10月25日(水)、新しく2店がオープン。さっそく食べに行ってきました!

味噌ラーメンの名店、東京・野方の『味噌麺処 花道庵』


東京駅店限定の「特製味噌ラーメン」1350円

 まず1軒目は『味噌麺処 花道庵』。東京・野方に本店を持つ味噌ラーメンの人気店です。ラーメンデータベースの味噌ラーメン部門でこれまでに3度も1位を獲得。さらに東京ラーメン・オブ・ザ・イヤーに10年連続で掲載された名店です。看板メニューは「味噌ラーメン」(950円)ですが、今回は東京駅店限定の「特製味噌ラーメン」(1350円)をいただきます。


「三河屋製麺」に特注した花道庵専用太麺

 運ばれてきてまず驚くのは麺の太さ。ラーメン・つけ麺専門の製麺所『三河屋製麺』に特注した花道庵専用のコシの強い太麺。この麺に負けないスープがあるからこその特注なのだと思ったら、期待がグッと高まります。


味噌の香りが食欲をそそる特製スープ

 ということでスープをひと口。かなり濃厚です。この濃厚スープには太麺が合うというのがよくわかります。かなりインパクトのあるラーメンですが、すぐに次、次と食べたくなる虜になる味。この味噌のおかげなのか、初めて食べるのにどことなく懐かしいような、地に足がついたような感覚。店主の垣原康さんに伺うと、「使用している味噌は信州みそでグレードとしても真ん中ぐらいのもの」なのだそう。それをそのままスープに溶いて入れているそうで味噌汁を作るような作り方です。

 スープは大量のゲンコツ、鶏ガラ、豚足、鶏もみじ、豚背ガラなどを2日間かけて炊いて作っていて、これと味噌を合わせることでコクのあるスープが成立。普段食べる味噌汁とは全然違いますが、味噌汁のように毎日でも食べたくなるような味になっています。


シャキシャキを超えたシャッキシャキのもやし

 トッピングでのもやしにも驚きが。味噌ラーメンのトッピングとしては珍しくはない食材ですが、見るからに違います。食べてみると、やっぱり生に近いぐらいのシャッキシャキ食感。ここのもやしはラードでサッと炒めただけで、水分を保持したままのシャッキシャキ食感に仕上げています。味付けもしていないためスープや麺と一緒に食べるといいバランス。こんな食感のもやしは初めて食べました!


にんにくの風味がたまらない特製豚バラ肉

 そして、じっくり煮込んだ後に燻製したチャーシューは香りも含めてスープによく合います。柔らかくて食べ応えも十分。そして「特製味噌ラーメン」だけの特別なトッピングがにんにくと醤油に漬け込んだ特製豚バラ肉。豚バラの旨みとタレがスープや麺と絡んで、違った美味しさが広がります。かなりガツンと響く味わいでハマります。ちなみにこのトッピングは、東京駅限定の「特製味噌ラーメン」でしか味わえません。本店や北参道店ユーザーの人もぜひ食べてみて欲しい味です。


(左)にんにくや一味唐辛子は味噌ラーメンと相性抜群。(右)人気のトッピング「チンピラ玉子」200円

 この完成されたバランスにすっかり胃袋を掴まれましたが、卓上には見逃せないトッピングが! にんにくと一味、酢です。このスープに絶対合う味変要員。これは試さないわけにはいきません。まずは、にんにくを付属のスプーンでドバっとプラス。熱々のスープに投入するとにんにくの匂いが味噌の香りとともに上がってきます。飲んだ瞬間、もうこれしかないと思わせる味わい。さらに一味唐辛子でアクセント。濃厚な味噌味のスープいいパンチを加えてくれます。ぜひにんにくと一緒に加えるのをおすすめします。酢はさっぱり食べたいときに。それぞれ入れるタイミングや量は好みに合わせて試してみてください。

 さらに別料金にはなりますが、トッピングで人気なのが「チンピラ玉子」(200円)。何やら怖そうなネーミングですが、その正体は唐辛子を使った辛いタレに漬け込んだうずらの卵。そのまま食べても、スープと一緒に食べてもマッチするそうなので、おなかに余裕があったらぜひ食べてみてください。

進化系家系ラーメン『家系ラーメン 革新家 TOKYO』


東京駅限定メニューの「革新家スペシャル」1380円

 もうひとつのニューオープンは、「東京ラーメンストリート」にある『ソライロ』を手掛け、ミシュランガイド東京・ビブグルマンに3度も掲載された宮崎千尋さんが新しく打ち出した家系ラーメンの店『家系ラーメン 革新家 TOKYO』。そういえば「東京ラーメンストリート」には家系がなかった! 宮崎さんも家系をこの場所にという想いがあり、なんと今回のために改めて家系ラーメンを研究したそうです。50軒以上を食べ歩き、研究し『ソライロ』の宮崎さんならではの家系ラーメンを誕生させました。

 こちらは東京駅限定メニューが2種ありますが、今回は店名を冠した「革新家スペシャル」(1380円)をいただきます。家系らしく豚骨、背脂、鶏ガラをふんだんに使ったスープは見るからに濃厚さを感じます。


飲み続けたくなるスープは麺との相性も抜群

 さっそくスープから。今回、油は普通でオーダーしましたが、しっかり家系のパンチを感じながらもなめらかな口当たり。宮崎さんがこだわったのがこのなめらかさ。家系の概念を覆す滑らかさを堪能できるスープです。タレに使っているメインの醤油はヤマサ醤油の「吟選しょうゆ」です。丸大豆と天日塩で作るまろやかな風味の醤油で、国産の豚骨、背脂、鶏ガラをふんだんに使ったスープとの組み合わせが濃厚ながらも上品な味わいです。

 麺は家系では珍しい国産小麦100%の香り高い特注麺。「春よ恋」という品種をメインにしていて、小麦の香りにもこだわっています。噛むと小麦の味わいが楽しめる麺で、濃厚なスープとの相性も抜群。家系ラーメンもいろいろな店舗がありますが、“革新”というのがよくわかります。


(左)1杯のラーメンでチャーシューを食べ比べられる贅沢。(右)江戸菜の食感と風味が濃厚なスープに合う

 さらにトッピングにもこだわりが光ります。チャーシューは国産豚の吊るし焼き焼き豚モモ、煮豚バラ、低温調理ロース肉の3種類。それぞれの味わいを食べられる贅沢を体験できます。

 青菜は家系ではほうれん草を使っていますが、ここでは江戸菜と呼ばれる小松菜の改良品種。青菜特有の苦みや渋みが少なくシャキシャキした食感が楽しめます。あっさりした味わいが濃厚なスープと合っていて、麺やスープと一緒に食べるのがおすすめ。個人的にはさらにトッピングで追加したくなるぐらいマッチしていると感じました。


高級海苔の風味を感じながら家系ラーメンを楽しむ

 また家系ラーメンに欠かせない海苔ですが、あおさ入りの青まぜ海苔を使用。あおさの香りがふんわり漂って、これまたスープといい塩梅。濃厚なスープをたっぷり絡めた麺を海苔で巻いて食べるのがおすすめです。トッピングの定番の味付玉子ですが醤油ベースが多い中、こちらは塩味付玉子。こだわりのスープや麺とのバランスを考えた同店ならではの家系ラーメンです。


(左)やっぱり目がいってしまう“スティーブジョブ酢”。(右)「革新家ニンニク味噌」は持ち帰り用を販売して欲しいぐらいのおいしさ

 そして卓上調味料がいろいろ置いているのも特徴的。拉麺胡椒、ラーメンタレ、おろしニンニクのほか、さっぱり食べられるリンゴ酢は“スティーブジョブ酢”、さらに「革新家ニンニク味噌」、さっぱり生姜、特製旨辛醤といったオリジナルも揃っています。

 特に「革新家ニンニク味噌」は革新家ならではの一品。ラーメンにプラスすると更なるコクをプラスするもよし、ご飯に合わせてそのまま食べたり海苔を巻いて食べたりして楽しむもよし。さっぱり生姜は酢と生姜の風味で口直しにも。“スティーブジョブ酢”との使い分けが悩みどころです。辛味を足したい場合はもちろん、特製旨辛醤を。味変も楽しみながら最後まで楽しく飽きずに食べられます。

まとめ


(左)『味噌麺処 花道庵』店主の垣原康さん。(右)『家系ラーメン 革新家 TOKYO』を手掛けた宮崎千尋さん

 どちらのお店も個性的で、「東京ラーメンストリート」限定メニューも含め注目しないわけにはいきません。これまでの「東京ラーメンストリート」6店とはまた違った美味しさが味わえるので選択肢が増えて楽しみが広がります。仕事の合間や移動の際、あるいは旅行に行く前や帰ってきた後にも、とにかく東京駅を利用する機会があれば立ち寄れる名店。ぜひ足を運んで味わってみてください!

(撮影・文◎Ayako)

●SHOP INFO

店名:東京ラーメンストリート

住:東京駅八重洲南口地下1階(東京駅一番街 地下1階)
営:11:00〜23:00(L.O.22:30)※都合により変更になる可能性あり
休:なし

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