中国諜報機関、不気味な警告で特定の人種をターゲットにした「遺伝子兵器」が「特定」組織によって開発されていると主張

2023年11月9日(木)12時0分 tocana

 中国の諜報機関が異例の発言を行っている。中国人をターゲットにした“民族生物兵器”が開発されつつあるというのだ。


■中国人をターゲットにした遺伝子兵器を開発中!?


 新型コロナウイルスの“生物兵器説”は今も一部では根強く信じられているのだが、こともあろうに中国の側から今回、異例の潜在的な“被害者報告”がアナウンスされている。


 中国の諜報機関である「国家安全省」が、SNS「微信(WeChat)」の公式アカウントで先日、「特定の非政府組織が人間の遺伝子を標的とした致死性の兵器で『武装』している」という発言を行ったことを香港メディア「South China Morning Post」などが報じている。その目的のために中国人からボランティアを募り遺伝子データが収集されているというのである。


 同省はこの組織がスマートフォンアプリを活用して中国人の遺伝子データを盗み出していることから、近い将来に自国民が民族生物兵器(ethnic bioweapons)で攻撃を受ける可能性があると主張している。


「従来の生物兵器や化学兵器と比較すると、遺伝子兵器は隠蔽性が高く、欺瞞的で、拡散しやすく、長期的には有害であり、防止するのが難しく、分離するのが難しく、低コストである。 一度戦争で使用されれば、その結果は壊滅的なものになるだろう」と同省は言及する。


 特定の民族をターゲットにした遺伝子兵器である民族生物兵器の開発は可能なのだろうか。


 同省によると、人間のDNAの最大99.9パーセントは地球上のすべての個体間で共有されているが、特定の民族や人種を区別する重要な遺伝的差異が存在するという。これらの違いを利用して「あらかじめ定められた人種を標的にして殺害する」ことが可能であるという。


「バイオセキュリティの維持は社会全体の共通の責任である。 誰もがバイオセーフティの感覚を確立し、公衆衛生上の緊急事態などバイオセーフティのリスクに対処する際に学んだ教訓から知恵を引き出すべきである」と同省は述べている。


 自国民が“バイオテロ”のターゲットにされているという中国当局の異例のアナウンスはいったい何を意味しているのだろうか。


■生物兵器は「勝利のための中核兵器」


 遺伝子を標的とした生物兵器の存在を主張したのは中国が初めてではない。


 今年6月、ロバート・F・ケネディ・ジュニアは「中国人が民族生物兵器を開発している」と主張し、さらにアメリカもそのような技術を開発していると述べた。


 さらに同氏は新型コロナウイルス感染はユダヤ人と中国人には無効であるように作られたとも指摘して物議を醸している。


 2021年の「The Australian」紙に掲載された記事では、中国の科学者と保健当局が「人工的遺伝子兵器を使用する可能性がある」ことや「新時代の遺伝子兵器」について議論している2015年に書かれた文書が明らかにされ、そこでは「人為的な操作によって人類にとっての新たなウイルスが作られ、兵器化されて解き放たれる」近未来が言及されていた。


 さらに「SARSの不自然な起源と遺伝子生物兵器としての新種の人造ウイルス」と題された文書では、中国当局者間の議論は「第三次世界大戦」が生物兵器で行われることを示唆していることが述べられている。


 この文書は生物兵器が将来の紛争において「勝利のための中核兵器」になると主張し、生物兵器の運用方法を解説し、それが「敵の医療システム」に与える影響を分析している。


 中国政府が2015年の初めからSARSコロナウイルスの軍事的可能性を検討していたことを示すこの文書は、新型コロナウイルス感染症の原因について新たな懸念を引き起こしており、一部の専門家は依然としてウイルスが中国の研究所から漏れ出した可能性があると信じている。


 コロナ禍前にこのような物議を醸した中国が今回、自分たちが遺伝子兵器のターゲットにされているとアナウンスしたのはいったいどういうことなのか。世界が再びパンデミックの脅威にさらされてはならないが、ともあれ事態の推移を慎重にウォッチすべきなのだろう。


参考:「Daily Mail」、「The EurAsian Times」ほか

tocana

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