「義理と人情の街」とは言うけれど... エッセイ漫画家が描く「衝撃の大阪体験」に大反響「これは確実に大阪」「そういう土地柄なんですわ」

2023年11月15日(水)8時0分 Jタウンネット

「義理と人情の街」と言われる大阪を訪れたら、衝撃の体験をした——。

そんな思い出を描いた漫画がX (ツイッター) 上で話題になっている。

作者はいかゴリラ(@ika_redhot)さん。12月に竹書房から新刊「美川べるのといかゴリラの超次元女子会」が発行される、ギャグエッセイが人気の漫画家だ。

2023年11月3日に投稿された作品は、いかゴリラさんが飛行機で大阪のイベントに向かうところから始まる。

「空港に着いたとてホテルまでたどり着けるかしら」

そんな不安を覚えながら空港に到着したいかゴリラさんは、ハラハラしたままホテルに向かおうとしたが——......。

すぐさま「なあ...」

ホテルに向かうには、まず道順を確認しなければならない。そう考え始めたところで、すぐさま警備員に声をかけられた。

「なあ 迷っとんのか」

迷うも何も、まだホテルに向けて歩き出してもいない。ただ、辿りつけるかどうか不安ないかゴリラさんは「迷う所です... (?) 」と返答。すると警備員が目の色を変えた。

「やっぱりな!!」——待ってましたとばかりにそう言うと、矢継ぎ早に「何!!」「どこ行くんや!!」「観光か?」。もう、案内したくて仕方なさそうだ。

すごい熱量で道案内だけでなく、おいしいお店まで教えてくれた警備員は、持ち場の端と思われる場所から、いかゴリラさんを大きな声で送り出してくれたそう。

これが、大阪の義理人情......? しかも、いかゴリラさんの衝撃体験はこれで終わらない。

道に出ている案内板を見ていたら、また「なあ 迷っとん??」と声をかけられたのだ。

今度は女性2人組。警備員と同様、こちらも親切に道案内をしてくれる。いかゴリラさんから助けを求めたわけでもないのに......。

連続で同じような体験をしたいかゴリラさんは、女性たちに尋ねてみた。

「なんで私に声を掛けてくれたんです?」

返ってきたのは、思いもよらぬ言葉だったという。

「なんでって...そりゃ」

「案内掲示板に居たから......」

案内掲示板の前にいただけで!? 大阪、すごい。迷子にやさしい街すぎる。

......というワケで優しい人々に立て続けに道を教えてもらったいかゴリラさんだが、歩けども歩けどもホテルにたどり着かない。今度は「迷っている」と自覚し、近くの店で自分から道を聞くことにすると——。

「何!!迷ったんか!?」

店員の口から飛び出したのは、また同じようなセリフである。しかも見るからに目を輝かせている。

そして、これまた親切に道を教えてくれるのだが......。

「というか...」

なんと店員さん、店から出てきて一緒に歩いてくれているのだ。

あまりに自然だったのか、いかゴリラさんもしばらくその異常事態に気付かなかった模様。指摘しなければホテルまで付いてきてくれてたのでは......と思うほどの優しさのおかげで、いかゴリラさんはホテルに到着できたのだった。

そして、楽しみにしていたイベントを終え、いかゴリラさんの大阪旅行も終わりを迎えるのだが......衝撃体験は最後まで待っていた。

到着時に道案内をしてくれた警備員が、「楽しかったかー?」と声を掛けてくれたのだ!

たくさんの人が通るだろうに、覚えててくれるなんて、そんなことある!? 大阪人の人情に、ビックリしっぱなしである。

9日、Jタウンネット記者の取材に応じたいかゴリラさんによると、今回の漫画は大阪の人々への感謝の気持ちと忘備録を兼ねて制作したもの。ことあるごとに声を掛けられ、道を尋ねれば「パァッと明るい笑顔」で応じてもらい、とてもいい思い出になったという。

作品にはX上で2万8000件を超えるいいね(10日夕時点)のほか、

「これは確実に大阪w」
「大阪の人は世話好きやね」
「いやほんと、大阪うろついた時、マジで色んな人が道案内してくれた」
「めっちゃわかりみー。 困ってる人をほっとけない、そういう土地柄なんですわ、大阪」

といった声が寄せられるなど、似たような体験をした人は少なくなさそうだ。

義理と人情の街・大阪、やっぱり凄い。

Jタウンネット

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