1回ランチするだけでLINEグループ結成!細切れと使い捨ての仲間たち

2022年11月22日(火)20時30分 ココカラネクスト

 いつの世もオトナたちにとって「最近の若いやつ」はよくわからないものですが、近年ますます若者の採用やマネジメントは難しくなっています。

パワハラが気になって指導しにくい。

じっくり話したいけど飲みに誘っていいかわからない。

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何がモチベーションかわからない。

優秀な人ほど急に辞めてしまう。

職場のオトナたちからは、こんな悩みの声が尽きません。

最近の若者たちは、いったい何が不満で、何を望んでいるのでしょうか?本企画では、ツナグ働き方研究所所長・平賀の著書『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』から、若者の職場での生態を表す20のキーワードを紹介。彼らの労働観や仕事に対する考え方を解き明かしていきます。

あなたの職場の若者は、どのキーワードに当てはまるでしょうか!?

1回ランチするだけでグループ結成!細切れと使い捨ての仲間たち

「ラインのグループは数え切れないほどある。今使っているのだけでも10個くらい」
「店舗内だけでも3つくらいあるし、一緒にランチに行くだけでもグループを作る」
「使わなくなったグループも消したりしない」

ある飲食店で働く女性(23歳)に、インタビューしたときの話です。いくつものグループが自然発生するのは最近の若者に限った話ではないですが、オトナ世代と決定的に異なる特徴があります。

まずはグルーピングの細かさ。先述の彼女であれば、お店のスタッフ全員のグループがあり、その中でも仲のよいメンバーのグループがあり、また別にランチに行くグループ、休日に遊びに行くグループなどが、まるでマトリョーシカのように小分けになっていきます。これはグループを作る際に、無意識的に仲間を選別しているということ。

また、グループの賞味期限の短さも特徴。ランチ1回のためにグループを作るということは、結成→集合→残骸化という短いスパンの繰り返しが絶え間なく行われているということ。目的を果たしたグループは、まるでひからびた使い捨てコンタクトのようなものです。

これらは若者の組織に対する価値観に大きな影響を与えています。組織ありきで会社に帰属意識を感じるというよりは、目的ありきで必要に応じて集まった人たちとの絆を大事にします。会社という強固な境界線よりも、こうしたアメーバのような流動的グルーピングのほうに愛着を感じやすいのでしょう。

[文:ツナグ働き方研究所]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

平賀充記(ひらが・あつのり)

ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。

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