まさにリアル台湾の味! 台湾人が手がける「ガチ台湾料理」をデリバリーしてみた

2023年11月24日(金)10時49分 食楽web


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●台湾人が作る絶品台湾料理ECを発見。『ハッピー夢工房』の本格過ぎる味を食べてみた!?

 台湾ブーム以降、「台湾料理」を掲げる飲食店を数多く目にするようになりました。しかし、中には、妙に日本ナイズされていて本場とはまるで違う味だったり、中には「台湾に行ったことがない」という中国系のオーナーが見よう見まねでメニュー展開しているところもよくあります。

 大好きな台湾の旅行から帰ってきて「またあの味を食べたい!」と足を運んだ先で、こういう店に入ると、正直ガッカリ。でも、その店が「本当に台湾人が作っているかどうか?」「本当の台湾の味かどうか?」は口コミや体当たりで見つけていくしかないのが現実です。

 これが大変だったりするのですが、そんな中で本物の「台湾の味」を見つけました。その名も『ハッピー夢工房』。台湾の食材・調理法に極限までこだわり、通販やイベントでのみ「台湾料理」を提供する業者さんで、日本在住の台湾人、あるいは日本人のコアな台湾ファンの間でも絶大な支持を得ています。

「これは気になる!」というわけで、今回はこの『ハッピー夢工房』の厨房を訪ね、代表で台湾出身・竜川媛さんに話を聞き、合わせて試食させていただくことにしました。

旧町中華店を居抜きで借り厨房に


『ハッピー夢工房』の厨房がある旧街中華

 向かった先は、東京・板橋の住宅街。この静かな住宅街の一角に『ハッピー夢工房』の厨房があります。住所を訪ねると、「ザ・町中華」といった佇まいのテナントに『ハッピー夢工房』の看板が掲げられていました。聞けば、かつて営業していた町中華店を居抜きとして借り上げ、ここで「リアル台湾の味」を調理しているのだそうです。


中に入ると、無数の台湾食材が!

 中に入り、まず目に入ってきたのが無数の台湾食材。そしてその奥の厨房にいたのが代表の竜川媛さん。とても綺麗な厨房で、1つ1つ丁寧にグラムをきちんと測りながら調理をされていました。


『ハッピー夢工房』代表の竜川媛さん

日本では出す店が限られる「肉圓(バーワン)」があった!


取材日に調理されていたのは、日本ではあまり見かけない台湾伝統料理「肉圓(バーワン)」

 取材日に調理されていたのは「肉圓(バーワン)」という伝統的な台湾料理で、日本国内で食べられる店はかなり限られます。そして、この「肉圓(バーワン)」を求める人もまた、台湾出身者、あるいは台湾への造詣が深い日本人ばかりで、こういったコアなニーズに対して誠実・忠実に応えていると言います。


丁寧に下ごしらえした後、蒸し器で一定期間を蒸して完成します

 また、比較的ポピュラーな「大根餅」、「ちまき」、「豚足」といったメニューのほか、入手しずらい台湾の食品メーカーの商品・缶詰なども多く扱っており、規模は小さくとも「台湾の食の宝庫」といった印象を感じました。

 さらに竜川媛さんによれば、どのメニューもまんべんなく注文が入るとのことで、場合によってはメニューにない台湾料理のリクエストに応じるそうです。この辺の柔軟な感じもまた“ザ・台湾”です。

本物の味だけでなく、本場台湾以上の味かも?


「肉圓(バーワン)」が完成!

 竜川媛さんにアレコレ話を聞いていたところで、先ほどの「肉圓(バーワン)」が蒸しあがりました。これをしっかり冷ました後に冷凍し、全国へ発送するそうです。今回は、特別にここでいただくことにしました。


味・食感ともまさに台湾。紹興酒が欲しくなる一品です

 プルプルモチモチの皮の弾力と、中の餡の肉や筍のシャキシャキした食感が、まさに台湾! オレンジ色の甘いタレとの相性も抜群で、ここまで本格的な台湾料理を日本国内で口にしたのは初めてかもしれません。


左「大根餅」、右「ちまき」

 さらに、人気メニューの「大根餅」「ちまき」もいただきました。「大根餅」は噛み締めるたびに、和えられた原材料の複雑かつ香ばしい味が絡みあい、台湾で食べるより贅沢な味に感じました。さらに「ちまき」も味ムラがなく米の隅々にまで繊細な味が染み込んでおり、これもまた美味。なかなかにクセになる味でした。


『ハッピー夢工房』イチオシの台湾『度小月』オリジナル缶詰による「魯肉飯(ルーローファン)」

 そして、シメには、『ハッピー夢工房』が販売に注力している台湾・台南の名店『度小月』オリジナルの「魯肉(ルーロー)」の缶詰を使った「魯肉飯(ルーローファン)」をいただきました。これもまた滋味深い味で、台湾ファンの筆者は大満足の台湾時間を過ごすことができました。

まとめ:料理教室をきっかけに、多くの要望に応え料理販売にシフト! 本場の味を体験したいならぜひ注文してほしい!


竜川媛さんがかつて実施していた料理教室

 日本では数少ない「リアル台湾の味」を食べられて、さらにハイレベルな料理を生み出す『ハッピー夢工房』。その成り立ちと思いについても、竜川媛さんに聞いてみました。

「私は台湾の台南出身で、来日してから35年以上が経ちます。はじめは日本の『飾り巻き寿司』に感動し、それを覚えたことをきっかけに、本格的に資格などを取って料理を始めました。そして、厨房のある教室を借りて、台湾人・日本人、そして外国人観光客を対象にした料理教室を行っていました。

 しかし、コロナ禍の影響で参加者が激減。教室を休止しましたが、その際に背中を押してくれたのが、かつて料理教室に参加してくれていた人や同郷の台湾人たちでした。『先生なんか作ってよ!』とリクエストをいただくようになり、その要望に応えながら、並行して通信販売を始めることにしました。『台湾の味』を欲している方がいたら、ぜひご注文いただければ嬉しいですね。できる限り台湾の食材にこだわり、台湾の味をお届けしていますので、きっと喜んでいただけると思っています」(『ハッピー夢工房』竜川媛さん)


『ハッピー夢工房』のリアル台湾の味、ぜひ一度ご賞味を!

 コロナ禍が明けてから再熱する「台湾ブーム」に伴い、各地で開催される「台湾イベント」でも『ハッピー夢工房』はひっぱりだこだそうです。台湾人をも唸らせる『ハッピー夢工房』の台湾料理、「日本で本物の台湾の味に出会えない……」という方はぜひ注文してみてはいかがでしょうか。その味に、まるで台湾にいるかのような感覚になることウケアイです。

(取材・文◎松田義人)

●DATA

ハッピー夢工房

https://www.happyyume.com/

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