くら寿司「ふり塩熟成まぐろフェア」に変な魚がいる
2023年12月2日(土)14時30分 ロケットニュース24
だが、今回はフェア対象メニュー内にいる変な魚が気になってしまった。
それが愛媛県産で180円の「AIスマガツオ」。は? なんやAIて。ついに魚にもAIが搭載されるようになったのだろうか? 興味深いので食ってみることに。
・AI
てっきり、どこぞのマッドサイエンティストが、脳にAIを搭載した悲しきサイバー魚を爆誕させたのかと思ったが、AIスマガツオはそういうモノではないもよう。
くら寿司ではちょうど1年前、2022年の12月2日にも「AIスマガツオ」を売っていたようで、当時のプレスリリースに詳しいことが書かれていた。
それによると “ウミトロン株式会社が開発したスマート給餌機「UMITRON CELL」を使用することで、養殖において最も手間がかかるエサやりを自動化。さらに、AIが必要なエサを的確なタイミングで与えることで、成育スピードを早め、餌のロスを減らすことにも貢献” だそう。
要は、餌の管理をAIがやっているということか。よかった。寿司のために脳にAIをブチこまれたサイバー魚などは存在しないらしい。
・スマ
ちなみに「AIスマガツオ」は、魚としてはスマ(サバ科スマ属)だ。くら寿司のメニュー名では東京での地方名にあたるスマガツオとなっているが、カツオ(サバ科カツオ属)ではない。
一説によるとスマガツオはシマガツオから訛ったものらしいが、シマガツオ(シマガツオ科シマガツオ属)という魚は別にいて、それとも関係ない。
みんな大好きカツオや、エチオピアという俗称で売られたりするシマガツオと比較し、スマを食べる機会は少ないと思う。AIを抜きにしても珍しいのではなかろうか。
・なるほど
ということで最寄りのくら寿司へ。1皿1貫で180円。12月1日と2日の限定販売で無くなり次第終了だそう。この記事が公開される頃にはとっくに終わっていてもおかしくない。
ほどなくして届いたのがこちら。そこそこなサイズだ。
食べてみると……なるほど? ちょっともう1皿いってみよう。
ふむ……なるほど。
なるほどという感じ。普通のスマだ。何かAI的な革新的フレーバーがするとか、そういう感じではない。逆に言えば、育成をAIに任せても、普通のクオリティの魚を養殖できるということ。
魚の管理をより効率的に行えそうだし、人件費も減らせたりするのだろうか。導入に必要な費用がどんなものかは知らないが、将来的にAIに養殖された魚が増えていってもおかしくない。
・最強は寒ぶりと銀鮭
ということで、非常に興味深かった「AIスマガツオ」。それはそれとして、最後に本フェアで最強だと思うネタを紹介して終わろう。
まずは「極上天然寒ぶり(280円)」だ! さすがは旬。今一番おいしい魚だろう。1皿2貫でコスパも悪く無い。
もう一品が「あぶり銀鮭(115円)」。
炙られた鮭がマズいはずがないのだ。炙られて硬くなった表面と、ソフトな裏側の食感の差。炙り特有の香ばしいフレーバー。そしてトップの生姜。全てがウマい。お勧め。
参考リンク:くら寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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