遂にNASAが「円盤型UFO」の製作に成功か? 驚きの新技術の正体とは

2022年10月31日(月)11時30分 tocana


 NASA(アメリカ航空宇宙局)がまるで「空飛ぶ円盤」のような最新技術のテストを計画していることが判明し、話題になっている。


 今回発表されたものはHIAD(Hypersonic Inflatable Aerodynamic Decelerator)と呼ばれる膨張式熱シールドで、高強度バルーンを何個も組み合わせることで大気圏再突入時に経験する極度の高温に耐えられるように設計されている。しかしその見た目は上部が灰色でぱっと見たところ、1950年代のB級SF映画に出てきそうな円盤型UFO※に酷似した見た目なのだ。そのためスペースX社のスターリンク衛星のように、何も知らない人が見たらUFOと勘違いしてしまうのではないかと言われている。しかしこの新たな技術は、いつか人類を火星に着陸させるための鍵となるかもしれないと考えられている重要なものだ。


※UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。


 HIADは大型で重い物体を減速させ、さらに再運用時に保護することを可能とするもの。たとえばこれまでの探査機よりずっと大型の乗り物を他の惑星に着陸させることも可能となる。もし将来火星に人類が進出し、居住モジュールや物資、設備を送り込む必用が出た場合や、現在のものよりも大きく重い宇宙船を運用する必要が出てきた時に必用不可欠な技術となる可能性があるのだ。


「火星の大気は地球の大気よりもはるかに密度が低く、空気力学的な減速に非常に困難が伴います。大気は抗力を与えるには十分な厚みがありますが、地球の大気中と同じように宇宙船を素早く減速させるには薄すぎるのです。今回のHIADは従来のエアロシェルよりも大きいためより多くの抗力を生み出し、大気圏の上層部で減速プロセスを開始するため、より重い積載物だけでなく、より高い高度での着陸も可能になります」と、NASAは声明で述べている。


 11月にはカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙空軍基地からULAのアトラスV 401ロケットで打ち上げられ、LOFTID(the Low-Earth Orbit Flight Test of an Inflatable Decelerator)というテストミッションで直径6メートル以上の大きさに展開できるか実証する予定になっている。


 NASAの「円盤」は今後の火星探査や火星進出を助けるものとなるのか、気になるところだ。


参考:「Unexplained Mysteries」、ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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