内臓脂肪はなぜ悪い?皮下脂肪との違いとは

2022年12月8日(木)20時30分 ココカラネクスト

 何かと話題にされる「メタボリックシンドローム」。通称、メタボ は内臓脂肪症候群(内臓脂肪型肥満)を意味します。なぜ内臓脂肪が増えると良くないのでしょう。皮下脂肪との違いや内臓脂肪を減らす方法についてご紹介します。

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皮下脂肪と内臓脂肪はどう違う?

お腹周りについた脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。同じ脂肪でも身体に与える影響は大きく異なります。ダイエットを始める前に、この2つの違いを知っておきましょう。

●内臓脂肪
腹筋の内側や腸の周りなど、お腹の内臓周辺につく脂肪です。上半身につきやすく、おへそ周りがぽっこり出た、いわゆるリンゴ型の体型になります。男性に多い肥満タイプですが、閉経後の女性も少しずつ内臓脂肪がたまりやすくなるので注意が必要です。

内臓脂肪型肥満の目安となるのが、おへそ周りの腹囲です。男性は85cm 以上、女性は90cm以上の場合は、内臓脂肪型肥満が疑われます。内臓脂肪はつきやすい反面、減らしやすいといわれています。

●皮下脂肪
皮膚と筋肉の間につく脂肪です。下腹部やおしり、太ももなどの下半身につきやすいことから、下半身太り(洋ナシ型)の体型になります。女性に多い肥満タイプです。脂肪がゆっくり蓄積されるので、減らしにくいといわれています。

内臓脂肪型肥満には当てはまらず、BMIが25以上あって、お腹のたるみがつかめる人は皮下脂肪型肥満かもしれません。半年から一年ほどかけてゆっくり体重を落とす必要があります。

<BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)>

内臓脂肪が増えるとなぜ悪いのか

内臓脂肪が増えると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを妨げて血糖値や血圧が高くなったり、血液が固まりやすくなったりします。

内臓脂肪のたまりすぎに加えて、高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上の症状が当てはまる場合「メタボリックシンドローム(メタボ)」と診断されます。

メタボになると、動脈硬化(血管が硬くなって、柔軟性がなくなった状態)が進行し、糖尿病や高血圧、脳梗塞、心筋梗塞といった重篤な疾患にかかるリスクが高まります。メタボと診断されたら、動脈硬化の進行を食い止めるためにも早めに対処しましょう。

内臓脂肪を減らす方法

内臓脂肪は、皮下脂肪に比べると燃焼しやすいといわれています。まずは体重にこだわりすぎず、お腹周りのサイズダウンを目標にしましょう。

●運動を習慣化させる
内臓脂肪は、運動で燃焼しやすいのが特徴です。有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせると効果的といわれています。有酸素運動で適度に筋力も使うウォーキングやジョギング、自転車こぎなどがおすすめです。

●バランスのとれた食事を心がける
内臓脂肪を落とすには、バランスのとれた食生活が大切です。腹八分目を心がけ、油ものは控えめにして、野菜をたくさん食べましょう。よく噛んでゆっくり食べると満腹感が得られやすく、食べ過ぎを防ぐことができます。

●禁煙する
喫煙は、メタボの発症リスクを20〜70%高めることがわかっています。喫煙習慣のある人がメタボ予防・改善に取り組むのなら、まず禁煙から始めましょう。

【参考】
一般社団法人 日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/035.pdf
(参照 2020-05-10)

「文:けんこうフィットNEWS 」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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