【12/25(月)リニューアルオープン】淡路島の冬のランドマーク 日本三大水仙群生地「灘黒岩水仙郷」

2023年12月11日(月)8時0分 ソトコト



日本三大水仙群生地※1として知られる「灘黒岩水仙郷」。令和2年より、大規模増改築工事により一時閉園しておりましたが、12月25日(月)にリニューアルオープン。



新しく生まれ変わった「灘黒岩水仙郷(なだくろいわすいせんきょう)」


リニューアルされた園内は、斜面を安全に回遊できる広々とした園路が整備され、これまで以上にゆったりと水仙の花をお楽しみいただけるようになりました。


また、新しくなった建物屋上は展望デッキとなり、水仙の花の香りとともに、オーシャンビューのパノラマの景色をお楽しみいただけます。神の島「沼島」も眺望できます。建物内では、カフェ営業、地域特産物の販売などが行われるようになり、より淡路島の魅力を感じられる施設へ生まれ変わりました。サイクリストの休憩スポットにも好適です。



「灘黒岩水仙郷」の見どころ


白い絨毯とも称される水仙の群生は一見の価値あり。建物屋上では、パノラマのオーシャンビューの景色をお楽しみいただけます。


建物内で営業されるカフェの運営は、地域で人気のカフェを営む㈱BASECOFFE。店内では人気のワッフルなどのスイーツ、食事などのカフェメニューが提供されます。海を見ながらゆったりとした時間をお過ごしいただけます。


地元住民による地域特産物の販売なども行われる予定です。灘のみかんをしぼった「フレッシュオレンジジュース」は売り切れ御免、豊かな自然を感じる逸品です。


その他、1階エントランスにもトイレが新設され、淡路島一周サイクリング「アワイチ」を楽しむサイクリストの休憩所としてご利用いただけるようになりました。


■これまでよりも広く、安全性を考慮した階段デッキ式の園路



全長215メートルの園路はゆっくり歩いて所要時間30分程度。建物屋上の展望デッキへもへつながる構造となっています。


■1階エントランス



1階エントランスには、トイレ、手洗い等が整備され、駐輪スペースも確保


水仙郷来園者の他、サイクリストの休憩所としてもご利用いただけます。


■2階イートインスペース



2階はウッド調の落ち着いたイートインスペース。


カフェやお土産・地場産品等の販売を予定。Wi-Fiや携帯充電も利用可能です。



カフェスペースでは、地元で人気のカフェ「ふくカフェ」を営む㈱BASECOFFEが出店予定。人気メニューのワッフルの他、地元の食材をふんだんに取り入れたカフェメニューを提供します。


■屋上



建物屋上はオーシャンビューが広がる展望デッキ。


水仙の香りとともに眼前に海が広がる雄大な景色をお楽しみいただけます。キラキラと輝く海に浮かぶ「沼島」を借景に、絶好のフォトスポットにおすすめです。


「灘黒岩水仙郷」の歴史


水仙群生の由来はいくつかありますが、約200年前、江戸時代に南あわじ市灘の海岸に流れ着いた球根を地元の人が植えたことが始まりとも言われています。昭和25年頃に「水仙郷」と名づけられ、冬の観光地として多くの来園者が訪れるようになりました。


※以下、三原郡史より


水仙郷の起源は大正期の終わりごろである。黒岩の村人が薪炭、竹材とともに野生の水仙を大阪などの市場に出荷したところ、寒い季節に他に花の無い時期で、非常な好評を得た。これは有望と、それから野生の水仙を、外洋に面した緩い崖一面に繁殖させたのが水仙郷の始まりである。戦時中、日本画家山内春暁人が隣の土生に疎開してきた。温暖で自然に恵まれ、村人の人情は厚く、水仙籠を頭にいただいて山を下る娘の姿は、画家にとっては桃源郷であった。


水仙郷と名付けられたのは昭和二十五・六年ころである。これは、詩人富田砕花らを増田村長が黒岩に案内したとき、富田さんによって「水仙郷」と名付けられ紹介された。同時に、山内画伯が「桃源郷・灘水仙郷」のポスターを描いて広く紹介した。ここの水仙の特徴は背がやや低く、花が葉よりも高く咲いていて美しい。水仙は南淡町の町花とされている。


当初、個人や民間の会社が水仙郷の運営を行っていましたが、民間の会社が撤退することとなり、水仙郷の保存を願う旧南淡町が平成8年に土地・建物を買収し、3ヶ年掛けて園地施設整備を行い、現在の「灘黒岩水仙郷」が誕生しました。


平成22年1月には、来園者数累計100万人を達成しております。


灘黒岩水仙郷再生までのストーリー


先代たちから受け継いだ地域の宝、水仙郷をなんとかして守りたい。


灘黒岩水仙郷は、施設の老朽化、水仙を養生する管理上の問題、観光客の減少等により、存続が危ぶまれるようになりました。


水仙郷は、自生地を基に先人が整備をし、地域の人々が大切に守り、受け継がれてきたものです。白い花の絨毯に明るい太陽の光が燦燦と降り注ぎ、紀淡海峡の雄大な海を眺望できる場所として、市の南方エリアである灘地域にはなくてはならない観光施設であり、存続の方法や水仙郷の再生に何をすべきか、各世代にわたり地域住民は頭を悩ませていました。


課題の解決に向けて考えを巡らせ、議論を重ねるなかで地域住民は気づきました。これまで先輩たちが大変なこと、面倒なことを地道にずっとやり続けてくれていたことを。そして、鹿の食害から水仙を守るための防柵ネットの設置から除草作業、球根の間引き、育成など、地域の年長者たちが次の世代のために、既に再生への準備を始めていたことを。


水仙郷の歴史は貴重な施設を守り続ける世代間の知恵と汗のリレーの歴史であるということにあらためて若者の心が震え、存続・再生の活動に魂が入りました。今回の施設リニューアルもその後に続く長い道の一つの過程に過ぎません。


ご来園の方々をはじめ、皆さまには温かく見守っていただければ幸いです。


「灘黒岩水仙郷」アクセス


【お車でお越しの方】


神戸淡路鳴門自動車道 西淡三原ICを下りて灘方面へ約40分


【高速バス・公共交通でお越しお方】


高速バスで洲本BC又は陸の港西淡へ


洲本BCからコミュニティバスで40分


陸の港からコミュニティバスで65分


※主要なバス発着点(洲本・陸の港・福良)には、カーシェア・レンタカー・レンタサイクルがあります。


施設情報


開園期間 令和5年12月25日から令和6年2月末頃まで(開花状況により閉園日を決定)


開園時間 午前9時から午後5時まで(最終入園時間:午後4時30分)


入園料 大人(高校生以上) 600円(税込み)


小人(小学1年生〜中学3年生) 300円(税込み)


※幼児(小学生未満) 無料


※南あわじ市民 無料


駐車場 軽・普通自動車用40台、バス用20台(無料)


施設概要


所在地 兵庫県南あわじ市灘黒岩2


建物構造 鉄筋コンクリート造2階建て+屋上


延べ床面積 666.49㎡(建築面積:463.34㎡)


問合せ先 0799ー43ー5221(商工観光課)

ソトコト

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