規格外で売れないトマトをTwitterに投稿したら...「今やボーナスです」 いったい何が?話題の農家に話を聞いた

2020年12月12日(土)8時0分 Jタウンネット

野菜や果物には、いわゆる「規格外」が存在する。

何らかの原因により形が崩れてしまったもので、通常ならば売り物にならず加工されたり、廃棄されたりすることが多い。ところが、新潟市でトマトとトマト加工品を生産する曽我ファームには、規格外のトマトを求めて訪れるお客がいたそうだ。

これは2020年12月10日、曽我ファームの公式ツイッターの投稿。

ツイートによれば、元々はジュース用に回していた形の悪いトマトを100円で購入したお客さんがいたとのこと。

どうしてわざわざ規格外のものを......?と思うが、添えられた写真を見るとその理由が分かるのではないだろうか。

まるで小さな手がはえているマスコットのような見た目のトマト。確かに一般的なトマトの形ではないが、片手をあげている(ように見える)姿はとても愛らしい。

同ファームではしばしばこのように変わった形のトマトが収穫されており、ツイッターでも過去に何度かになっている。愛嬌があってユニークな規格外トマトを見ると、買い求めに来る気持ちもよく分かる。

それにしても、こういったトマトはいったいどのぐらいできるものなのだろうか。

詳しい話を聞くべく、Jタウンネットは11日、曽我ファームを取材した。

「面白い形のトマトを集めて販売したい」

そもそも、規格外のトマトというのはどのぐらいの割合で収穫されるものなのだろうか。

曽我農園代表の曽我新一さんは

「栽培の仕方によります。
美味しくするために水分を少なく生育温度を低くして栽培すると規格外が出やすくなります。その代わり美味しくなります。たくさん出るときでは三割くらいが規格外になるときもあります。4月から6月の春のトマトに出やすいです」

と説明。その多くは加工品に使っているそうだ。

また、規格外のトマトは加工用や形にこだわらない人向けに、以前から直売所で通常の半分ほどの値段で販売していたそう。味は通常のものと変わらないという。

それに加えて、冒頭のツイートにもあったように、

「面白い形のトマトを今年発信していましたら春頃に、(ツイッターを)見てきたお客さんがわざわざ買いに来てくださいました」

といった出来事もあったそう。

つまり、規格外トマトを収穫してツイッターにアップしたことが、新たなお客さんの開拓にもつながったわけだ。そういう点を踏まえると、曽我さんが「規格外トマトはボーナスです」とツイートした理由がより分かる気がする。

今回の投稿がツイッターで反響を集めたことについての感想を尋ねると

「多くははじかれるトマトもこうやって知っていただけたので嬉しいです。これを受けて来年は面白い形のトマトを集めて販売したいと思います」

とコメント。また、このツイートをきっかけに同ファームのケチャップに注文が相次いだとのことで、それに対しても

「(注文を)たくさんいただきありがたいです。コロナで経営が危なかったので助かりました」

としていた。

Jタウンネット

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