12月7日に家宅捜査を受けた大物ミュージシャンとは? 俳優と音楽関係者3人を一斉マーク

2020年12月14日(月)7時0分 tocana

画像は、GettyImagesより引用

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 暮れも押し迫った12月7日、厚労省のマトリを担当する記者周辺は騒がしかった。


 というのも、大物財界人とも関わる大物男性アーティストのXの自宅や関係者など数名に、大麻取締法違反で家宅捜査が入ったという情報が一斉に流れたからだ。


 Xは自身も全国ツアーをするかたわら、多くのミュージシャンに楽曲を提供している人気アーティストだ。その活躍は音楽シーンだけではなく、映画やドラマなどマルチな活躍をしている大物だ。


「捜査対象になった芸能関係者は3人と聞いています。Xと仲がいい俳優と音楽関係者です。当然、よほど固い情報が入ったのだと思いますが、捜査の結果、大麻は発見されずに空振りに終わりました」(在京テレビ局記者)


 Xなどの大麻に関する情報の出所はどこなのか。


「一部ではガセとも言われていましたが、マトリの内部情報なので間違いないです。音楽関係者の情報提供から始まったようで、今年の秋ごろに情報を入手、行動確認などの内偵を積み重ねての家宅捜査だったと思います」(前出在京テレビ局記者)


 ここ数年、大麻取締法違反や覚醒剤取締法違反で何人もの音楽関係者が逮捕されている。ここ数年で逮捕された音楽関係者の自供から時期をおいて、逮捕を前提とした家宅捜査が行われたという線も強いのではないだろうか。そのくらい、Xの音楽関係者周辺には違法薬物が蔓延しているのだ。


 今年、芸能人の薬物事案での一番の大物は伊勢谷友介被告だが、そのほかにも槇原敬之元被告など多くの芸能人が逮捕された。


 しかし、それらを検挙したのはすべて警視庁組対五課で、マトリは密輸される覚醒剤や大麻など規制されている輸入薬物などの取締りなど、税関と組み捜査をするケースが多く、大物芸能人や有名人の逮捕者はいなかった。



 大勢の捜査員を抱える警視庁組対五課と違い、マトリは全国で300人程度の少数精鋭でチームを組んで捜査を行っている。一部ではマトリvs組対五課などの対立が囁かれているが、実際は捜査協力をしているケースが多く、関西のマトリ(通称近麻)を除き、地方のマトリなどは人員が限られるために警察の薬物対策班と組んで捜査をするケースが多い。


 芸能人や有名人の逮捕は大きく何度もメディアで報道されるために、一般人に麻薬の怖さを周知させることができる。そのため、大物芸能人や有名人の逮捕に取締り当局は力を入れている。


 マトリは一度狙った獲物は徹底的に数年に亘ってマークすることで知られている。一度の家宅捜査で安心するのは早い。


 果たして芸能界の薬物汚染を一層させることはできるのであろうか。

tocana

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