「未病」とは?病気の芽をつみとろう

2022年12月19日(月)20時30分 ココカラネクスト

 最近「だるい」「疲れやすい」といった不調を感じていませんか。「病気ではない=健康」ではありません。症状に気づいても「そのうち治るはず…」と放置していると、取り返しのつかない事態を招くこともあります。病気になる前の未病の段階で自分の生活習慣を見直して、未来の健康を手に入れましょう。

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「未病」とは

「未病」とは、もともと2000年以上前に記された中国最古の医学書『黄帝内経』の中に出てくる言葉です。まだ病気とは診断されていないが、健康ともいいがたい、いわば「プチ不調」の状態を指します。書物の中では、未病の段階で病気を治すことがいかに大切かを説いています。この考えは、現代の予防医学に通じるものです。

身体がだるい、疲れやすい、食欲がない、寝つきが悪い…。このような症状に心当たりはありませんか。病院に行くほどではないけれど、なんとなく調子が悪いと感じたら、未病のSOSサインかもしれません。そのまま放っておくと、深刻な病気に発展するケースもあります。少しでも不調を感じたら、早めに対処することが健康を取り戻す第一歩です。

未病を改善するには

偏食や運動不足、不規則な生活、過剰なストレスなどは、病気と深い関わり合いがあります。まずは、日頃の生活習慣を見直すことが大切です。未病を改善するために、次の3つの取り組みを実践しましょう。

●バランスのとれた食事
私たちの身体は食べたものでできています。腹八分を心がけ、バランスのとれた食事を1日3食きちんと食べることが基本です。バランスのとれた食事とは、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を指します。ごはんなどの穀類を主食に、肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質を多く含む主菜、たっぷりの野菜、きのこ、海藻などがメインとなる副菜をそろえて、栄養素をまんべんなく取り入れるようにしましょう。外食する際は、品数の多い定食がおすすめ。ラーメンやカレーなどの1品もので済ませずに、野菜のおかずを一緒にとるようにしましょう。

●適度な運動
生活習慣病の予防には、適度な運動が効果的です。しかし、慣れない人が急に激しい運動をすると、かえって健康を損ねてしまいます。まずは、ウォーキングのような負担の少ない運動から始めて、慣れてきたら少しずつ強度を上げていくとよいでしょう。三日坊主になりやすい人は最初に「がんばりすぎない」のがポイントです。

●良質な睡眠
毎日を忙しく過ごしていると、つい寝不足になりがちです。睡眠不足は、心身のさまざまな不調につながります。健康を維持するために、十分な睡眠時間を確保しましょう。睡眠は長さだけでなく質も重要です。寝る前にリラックスした状態を作っておくと、スムーズに眠りにつくことができます。

未病を改善するには、バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠が大切です。いつまでも健康な身体をキープするために、できることから少しずつチャレンジしてくださいね。

【参考】
「未病とは?」.一般社団法人日本未病システム学会
https://www.j-mibyou.or.jp/mibyotowa.htm(参照 2019-07-07)
「未病を知ろう!〜病気になってしまう前に〜」.神奈川県衛生研究所
http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/013_life/03_kurashi/ME-BYO/ME-BYO_160217.htm(参照 2019-07-07)

「文:けんこうフィットNEWS 」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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