ノートルダム大聖堂に2つの謎の石棺… 地下で発見、開封される

2022年12月20日(火)20時0分 tocana


 2019年、パリの象徴であるノートルダム大聖堂が火災に見舞われた。幸いにも消防士たちの懸命な努力により鎮火となったが、歴史的建造物の修復にはまだ何年もかかると考えられている。ところが修復作業の準備中、大聖堂の象徴である尖塔の土台から14世紀の墓が発見されるなど、敷地内から考古学的に興味深い発見が幾つも出てきた。


 中でも興味深いものが「完全な状態で保存された鉛製の人型石棺」だった。これは大聖堂が建設された当時の高官を埋葬するために使用されたと思われるもので、2基が発見された。小型カメラで棺の中を撮影者したところ、中の遺骨が非常に良い状態で保存されていることが判明。著名な宗教指導者が埋葬されたものではないかと考えられていた。


 そして12月18日、研究者たちはついにこの2つの棺を開封。眠っていた人物を突き止めたのである。棺のプレートから身元が判明したのは、アントワーヌ・ド・ラ・ポルトという83歳の大聖堂の聖職者で、1710年12月24日に亡くなっていたことが判明。しかしもう一人の男性は棺にプレートがなかったため、いまだに謎のままだという。遺骨を調べたところ、25歳から40歳の男性で、亡くなる前の数年間にすべての歯を失っていたことから、結核で亡くなった可能性が高いとのこと。


 この人物の正体も不明だが、何より2人揃ってなぜ寺院の地下に埋葬されていたのか。今後の調査に期待したい。


参考:「Unexplained Mysteries」「Live Science」ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



tocana

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