アゼルバイジャン航空機墜落事故、バードストライクではなく“銃撃・爆発”の可能性?

2024年12月26日(木)13時30分 tocana


 カザフスタン・アクタウ空港で発生したアゼルバイジャン航空機墜落事故。バードストライクが原因とされているが、墜落機の残骸に銃撃または爆発を示唆する奇妙な痕跡が見つかったと地元メディアが報じている。果たして、事故原因は本当にバードストライクなのだろうか?


アクタウ空港で航空機が墜落炎上:バードストライクと報道

 墜落したのは、100人乗りのアゼルバイジャン航空機。アクタウ空港を数周した後、墜落炎上した。乗客67人と乗員5人が搭乗していたとされている。英デイリー・スター紙は、カザフスタンのアクタウ空港を数周することを余儀なくされたアゼルバイジャン航空機が、鳥の群れに衝突した後、墜落したと報じた。


 数人の目撃者によって撮影された映像には、機首を地面に向けて滑走路に急降下する飛行機が映っている。飛行機はクリスマスの午前7時55分にバクー空港を出発し、ロシアのグロズヌイに向かう予定だった。地元の報道によると、67人の乗客と5人の乗務員が搭乗していたという。



 飛行機は逆さまに着陸した後、横転し、炎上した。この記事の執筆時点では29人の生存が確認されている。


 そして今、現場からの新しい映像には、墜落着陸では起こりそうにない不可解な損傷を受けた飛行機の後部が映っている。


 ロシアのニュースメディアBazaが共有した映像には、エンジンの近く、飛行機の後部に見える部分の翼に、弾痕に似た穴が見られる。


 Bazaは、「カザフスタンで墜落した飛行機の尾翼にある奇妙な痕跡のビデオが公開グループに出回っている。穴は、砲撃または金属片などを含む爆発の後に残されたもののように見える」と主張している。


 当局は当初、飛行機が鳥の群れに衝突した後に墜落したと述べており、軍事的損害の公式確認は一切行われていない。12月26日は、墜落事故を受けてアゼルバイジャンで国の追悼の日と宣言された。


 アゼルバイジャン外務省の広報担当者は、イルハム・アリエフ大統領の指示により、アリ・アサドフ首相を議長とする国家委員会が事故原因調査のために設立されたと発表した。さらに、大統領の指示で、非常事態大臣とデジタル開発運輸大臣が率いる代表団がカザフスタンへ派遣されたことも明らかにした。また、在アクタウ総領事館は事故発生直後から現場で対応しており、カザフスタン側と連携して緊急の対応策を講じているという。


 墜落現場の映像には、胴体後部付近の主翼に銃弾が貫通したような穴が複数確認でき、Bazaは、「砲撃または爆発によるものとみられる」と報じている。当局はバードストライクを事故原因としているが、銃撃や爆発の可能性も浮上しており、原因究明の行方が注目される。


参考:Daily Star、Baza、ほか

tocana

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