全国の食いしん坊に聞いた! 2021年に一番美味しかった食べ物とは?

2021年12月30日(木)10時49分 食楽web


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 この1年間、振り返ってみればその大半は巣ごもり生活でした。でも、毎日何かを食べ、少しでも美味しいものを食べたいと願うのは人の性(さが)。美味しいものがあると聞けばできる限り足を運んでササッと食べたり、店内飲食が厳しければ持ち帰ったり、はたまた遠方なら取り寄せてみたり…。

 最近、友人たち数人と飲んでいたときに「今年一番美味しかったものは?」と聞いたところ、誰もが「どこどこの◯◯」と即答。話を聞いているだけでも美味しさが伝わってきたし、どんな状況でも、みんな食べることに貪欲なんだなと改めて思いました。


神田・淡路町の老舗居酒屋『みますや』

 そこで後日、筆者の周りにいる食いしん坊たちに今年一番記憶に残った食べ物を聞いてみると、まあ予想以上にたくさん出てきました。というわけで今回は、「2021年のコロナ禍で、食いしん坊たちの記憶に残った美味しいもの」をご紹介したいと思います。ちなみに回答は以下の3つの項目でまとめて一気に紹介します。

1.店名・商品名・値段
2.美味しいと思った理由・感想
3.居住エリア・性別・年齢

老舗の味はやっぱりハズせない


『みますや』の「牛煮込」600円

1.東京・淡路町の老舗居酒屋『みますや』の「牛煮込」600円
2.緊急事態宣言とまん防が明け、お酒も解禁になった頃に真っ先に向かったのが神田の『みますや』。明治38年創業、日本最古といわれる居酒屋さんです。ここの佇まいや空気感が好きで、コロナ前も仕事帰りに訪れてひとり酒を楽しむのが習慣でした。ここのつまみや料理はベーシックながら何を食べても美味しいのですが、とくに名物「牛煮込」(600円)を久しぶりに食べたとき、その滋味深い甘みに癒やされました。みますやの味はなんというか、心の故郷なのです。
3.東京・男・60歳・書籍編集者

1.東京・日本橋『好成軒』の「オムライス」1000円
2.日本橋に立ち寄りの仕事があって、通りかかったときに気になったのがきっかけで食べてみました。オムライスはふわとろで、デミグラスソースと卵が絶妙に合わさって、まるで飲むように平らげました。後で調べたら、大正8年創業の洋食屋さん。ほっこりする空間で、すっかり気に入りにました。ほかにもエビフライやカキフライなどいろいろ美味しそうな定食があり、会社に近かったら毎日、通いたいくらいです。
3.東京・女・50歳・外資系秘書

スイーツの優しい甘さに癒やされる


『禁断果実』の「禁断果実サンド」600円

1.東京・中目黒『禁断果実』の「禁断果実サンド」600円
2.フルーツサンドがブームのなか、甘すぎるサンドが苦手な自分としては、ここの「禁断果実サンド」がすごく美味しかった。超薄切りのリンゴを、甘すぎないアーモンド入りの生クリームとパンでサンドしたオトナな味わいのフルーツサンド。リンゴのシャキシャキの食感が絶妙で、コーヒーにもぴったり。
3.東京・男・45歳・編集者


『ザ・東京フルーツパーラー』の「さくらんぼのパフェ」

1.東京・自由が丘『ザ・東京フルーツパーラー』の「さくらんぼのパフェ」2750円
2.スイーツ好きの友人に連れられて行ったのだが、唯一無二の旨いフルーツパフェだった。「さくらんぼのパフェ」は、大粒の佐藤錦が15粒も! それ自体がみずみずしく、添えられた生クリームやシャーベットなども尋常ならざる美味しさ。後日、宮崎マンゴーを使ったパフェも食べたが、正直、東京にいくつかある老舗高級果実店のフルーツパフェより美味しいと思った。
3.東京・女・50歳・デザイナー


『月のひるね』シフォンケーキ1カット320円

1.山梨県北杜市八ヶ岳シフォン工房『月のひるね』の「シフォンケーキ」
2.カフェを併設する森の中のシフォンケーキ屋さん。コロナ禍で、シフォンケーキのテイクアウトのみに切り替えたようです。外出も外食もままならない日が長く続く中、“動く個室”、ひとりドライブが唯一のエンタメで息抜きの自分には、車を走らせたどり着く森の中のこの店に癒やされました。季節ごとの旬をふんだんに取り入れた日替わりのラインナップが並び、さながら唯一の非日常を味わえる空間。ふわふわもちもちの唯一無二な食感と優しい甘みは山梨イチだと思います。
3.山梨県・女・46歳・サービス業

1.台湾『正義餅行』の「花生酥(ファーシェンスー)」200TWD(約800円)
2.台湾フリークの青木由香さんが運営するオンラインショップ「〓好我好(〓はにんべんに「尓」)/以下同じ」で購入。台湾に行ったときに「〓好我好」で買って美味しかったので、海外になかなか行けない今、初めて台湾からの購入に挑戦。現地に行かずにあの味をまた楽しめるとは思っていなかったので感動した! サクサクしたピーナツバターみたいな甘いお菓子で、何個でも食べたくなるような懐かしい味でもある。いつかポンフーにある『正義餅行』の本店にも足を運びたい!
3.東京・女・37歳・ライター

1.岐阜『恵那川上屋』の「栗きんとん」(六個入り)1500円
2.岐阜に住んでる兄家族から贈り物としてもらって感動。栗に少しの砂糖を加えた、ほのかに甘い上品な味。9月ごろ〜1月くらいまでしか販売していないそうです。また、日持ちも3日しかしないため、美味しさを周りの人にも伝えたいけどなかなか贈り物として渡せないのが残念です。
3.長崎・女・37歳・調理師

美味しいラーメン、うどんは強烈に記憶に残る!


『ぷれじでんと』の「特製山椒わんたんめん」

1.東京・本郷三丁目 『ぷれじでんと』の「特製山椒わんたんめん」1280円
2.本郷三丁目の人気店『中華蕎麦 にし乃』が好きで、その姉妹店が2021年1月にオープンしたと聞き、その1ヶ月後頃に行きました。コロナ禍真っ只中で、さすがに行列はしていないだろうと思いきや、店の外まで大行列。肉ワンタンと海老ワンタンが2種類入った「特製山椒わんたんめん」をいただきましたが、その海老ワンタンがとてもプリプリしていて、これまで人生で食べたワンタンの中でダントツの美味しさ。スープも魚介の澄んだ味わいで山椒の爽やかさがキラリ。最高でした。
3.東京・女・41歳・自営業


『吉華』の「五目汁そば」(1000円 ※ランチタイム)

1.東京・自由が丘『吉華』の「五目汁そば」1000円(ランチタイム)
2.本格的な四川料理をリーズナブルに楽しめる店。いつも担々麺ばかり食べていたのだが、今年、初めて五目汁そばを食べたら、こっちのほうが美味しかった。以来、五目汁そば一択。海老やイカ、豚肉、青菜などの具材がたっぷり。スープはすっきりしながらも、コクもあり滋味深い味わい。小麻婆豆腐(300円)を注文し、麻婆ラーメン風に味変するのもオススメ。
3.東京都・男・45歳・記者


『辛麺屋一輪』の「辛麺」

1.東京・目黒の『辛麺屋一輪 目黒店』の「辛麺」850円
2.辛いもの好きの友人に連れられて初めて行きました。宮崎のご当地麺の辛麺を都内で食べられるお店です。こんにゃくのような冷麺のような食感の独特な麺。(そば粉らしいがこんにゃく麺と記載あり)。辛さも0〜25、マグマとありますが10辛くらいなら辛さよりも旨さが勝つ! と言われ、食べてみたらたしかに美味! 最後にご飯を入れて食べたらさらに美味しかった。
3.東京都・女・24歳・事務職


『モンタナ』の「カレーまぜそば」

1.東京・吉祥寺『モンタナ』の「カレーまぜそば」900円
2.緊急事態宣言明け、久しぶりに友人と吉祥寺で待ち合わせし、ランチに何を食べようかと迷っていたときに見つけたのがこの『モンタナ』というお店です。店先のポップに「一度食べてみるべ、モンタナのカレー混ぜそばうめ〜ぞ」と書いてあったのでそれを食べてみたら、確かに感激しました。麺はモチモチで、カレースパイスの効いたひき肉と混ぜれば混ぜるほど美味しい。久しぶりの外食だったこともありますが、今年イチ美味しいカレーだと記憶に残りました。
3.埼玉県・19歳・男・大学生


『食堂多万里』のラーメンと半炒飯950円

1.埼玉県・さいたま市『食堂多万里』の「ラーメン」と「半炒飯」950円
2.知人に紹介され、初めて食べました。炒飯は昔ながらの焼き飯風でホッとする味わい。ラーメンも、麺やわらかめの優しい醤油ラーメン。ラーメンに斬新さが求められる今の世では却って異彩を放つ味わい。ぴしりとはまった普段使いの最上級の味だと思います。店は昔よくあった駅前食堂的な感じ。昔のままの味で、行列ができる元気な店として存在しているのもすごい。券売機でなくチケットを人が売っていたり、昭和遺産的な雰囲気も好きです。
3.埼玉県・男・43歳・コンサルタント

1.福岡『陽八ラーメン』の「ラーメンチャーハンセット」980円
2.とにかくうまい、ひと口食べるだけで感動に震えました! 豚骨ラーメンですが福岡で1番美味いと思う。
3.福岡県・男・39歳・放送関係

1.高知『ホルモン・ジャン麺専門店まんしゅう』の「ジャン麺」 950円
2.出張で行った高知で地元の人にすすめられて食べてやみつきに。卵とニラ、ホルモンが入ったとろみのあるあんかけ風スープと麺が絡み合いう食感と、その絶妙の甘辛加減がもう本当にクセになる味。またこのスープがご飯によく合うから白米好きとしてはたまらない。早く東京に進出してほしい!
3.東京・男・52歳・小売業


長崎「長浜一番」のラーメン

1.長崎『長浜一番』の「ラーメン」700円
2.長年福岡に住んでいましたが、長崎市に転居してラーメン屋さんを何軒か回りましたが、こちらが1番福岡のラーメンに近い濃厚豚骨スープで美味しかったから。
3.長崎県・男・46歳・会社員

1.福岡『元祖長浜家』の「通称いえいちラーメン」500円
2.25年ぶりに単身赴任で住むことになった福岡。長浜ラーメンはスタッフの独立と商標を巡って壮絶なお家騒動となり、裁判もあったりしたが、個人的に長浜家(け)の味はあの頃と同じ。令和時代において驚きのボリューム(2杯分の麺、当然替え玉も2杯分)と変に主張しすぎない味、呪文のような謎の発注方式がいい。ちなみに私の好みはベタナマネギオオメです。
3.福岡県・男・48歳・営業職


『東奔西走』の「東奔西走うどん」980円

1.南阿佐ヶ谷『東奔西走』の「東奔西走うどん」980円
2.食楽webの紹介記事を見て、近所なので行ってみた店です。さぬきや伊勢などのカテゴリーに収まらないオリジナルの手打ちうどん。まず、うどんの盛り付けの美しさにテンション上がりました。野菜がたっぷり入ったつけ汁に、60cmはあろうかというモチモチの打ちたてうどんを浸けてすすれば、昇天必至。とにかくウマすぎました。
3.東京・男・35歳・公務員


『トウキョウライトブルーホンゴウスリー』のぶっかけうどんにじゃこ天ととり天をトッピングした日替わり600円

1.東京・本郷三丁目『トウキョウライトブルーホンゴウスリー』の「ぶっかけうどん」600円
2.ずっとテレワークで、家でうどんを食べることが多かったのですが、久しぶりに出勤し、営業先に出向いたときに通りかかった立ち食いうどん屋さんで食べたら、感激するほど旨かった。ぶっかけうどん+じゃこ天+とり天を食べたのですが、うどんの美味しさもさることながら、じゃこ天が素晴らしかった。とても立ち食いとは思えないクオリティだった。ちなみに最近ではテイクアウトも利用している。
3.神奈川県・男・28歳・営業

粉ものもプロの味はやっぱり別格


「松浪焼き」1050円

1.東京・人形町『松浪』の「松浪焼き」
2.関西出身なのですが、東京に来てからお好み焼きといえば家で作るもの。だったのですが、友人が人形町に関東風のお好み焼きの老舗店があると言われ「いったいどんな味?」と思って訪れたのがきっかけです。名物の「松浪焼き」を食べてみると、手むきアサリと大きな青ネギが具材。お店の方がお醤油で食べるのをオススメしてくれたので、食べてみると、アサリが新鮮でとっても美味しくて、とくに生地がモチモチしていて美味しかったです。家でも“ねぎ焼き+醤油”のパターンはやりますが、松浪焼きとは似ても似つかないほど別格でした。
3.東京都・女・54歳・印刷業


こちらはお店で食べる『おけ以』の焼き餃子

1.東京・飯田橋『おけ以』の「焼き餃子」(50個3540円)
2.テレビで特集されているのを見て、こんな美味しそうな餃子があるんだと思い、思わずネット注文しました。50個で3540円でした。人気のため、日数はかかりましたがかなり美味しかったので、今では定期購入しています。
3.東京都・男・55歳・アパレル関係

1.栃木・宇都宮『正嗣』の「餃子」(1箱30個1100円)
2.大学時代の親友が宇都宮出身で、宇都宮に遊びに行ったときに来店。宇都宮の家庭では、餃子は正嗣派かみんみん派に分かれるみたいで、その友だちは自分の名前もまさしなので正嗣派。友だちの影響で自分も正嗣派に。薄皮で餡は野菜たっぷりでとてもヘルシー。わが家では通販で常備しています。ピリ辛の自家製ダレで食べるのもいいけど、酢&ブラックペッパーや黒酢も◎。
3.東京都・男・39歳・編集者


『ピッツェリア トラットリア ダ オカピート』の「マルゲリータビアンカ」

1.東京・荻窪『ピッツェリア トラットリア ダ オカピート』の「マルゲリータビアンカ」1600円
2.知人に美味しいピッツァの行列店だと紹介されたものの、なかなか行けずにいたお店です。コロナ禍でお昼だけやっているというので、平日、ひとりで通りかかると、並んでいなかったので入ってみることに。ナポリの大会で3位になられた職人さんが焼いた熱々のマルゲリータを食べましたが、塩味が適度で厚さも好み。お店の中に窯があり、焼く工程が席から見える位置だったので、見ているのも楽しかった。緊急事態宣言が明けると、やはりお店は大行列。あの奇跡の入店が忘れられません。
3.東京・女・48歳・医療関係

・・・・・

 というわけで、どれもこれもホント、美味しそうですよね。 いよいよ2022年が始まりますが、年が明けたら筆者もさっそく気になる店に行ってみようと思います。

(構成◎土原亜子)

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