24日(火)から寒波 日本海側は積雪急増、太平洋側も積雪に

2023年1月21日(土)10時30分 ウェザーニュース

2023/01/21 10:14 ウェザーニュース

来週24日(火)頃からこの冬一番、近年でも最も強いレベルの寒気が南下するため、日本海側は短期間で積雪の急増、太平側でも雪の降る所が多くなる見込みです。交通障害や停電など雪による災害のおそれがあるため、早めの備えが欠かせません。

強い寒気の影響で雪雲が発達しやすい

寒波は24日(火)の夜から25日(水)の朝にかけて最も南下する予想となっています。上空1500m付近で−15℃という、普段なら北日本を覆うような強さの寒気が九州や中国地方まで流れ込み、北海道の上空は−21℃以下の寒気に覆われる見込みです。
西日本の高層観測で−15℃以下が観測されれば、2016年1月以来で、近年にはない強さの寒気と言えます。
さらに高い所に上空5000m付近では−42℃以下の寒気が北陸付近まで南下。このため大気の状態が非常に不安定になります。雪雲が発達しやすいため、日本海側の広い範囲に強い雪を降らせるとともに、太平洋側にまで広がる見込みです。

日本海側は短期間で急速に積雪が増加

24日(火)夜の雪・雨の予想

24日(火)夜の雪・雨の予想の分布図をみると、北陸から山陰にかけて活発な雪雲がかかるとみられます。上空5000m付近を覆う寒気の中心の南側にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成され、短期間で一気に積雪が増加する見込みです。
現時点では北陸の山沿いが最も雪が多くなるとみられ、1日で100cm前後の雪が降ってもおかしくありません。近畿北部や山陰でも近年ではなかったような大雪となる可能性があります。
九州は鹿児島など南部にも雪雲が広がり、関西や濃尾平野周辺にも雪雲が流れ込む予想です。さらに関東も東の海上から伸びるシアーライン(風の流れが変化する境界線)付近で雪雲が発達するとみられます。
普段から雪の多い地域では鉄道の運転見合わせや道路の通行止めなど、生活に支障が出るほどの大雪となるおそれがあり、普段は雪の少ない所でも積雪が予想される状況です。雪への備えは早めに進めるようにしてください。

関東以西で−5℃以下の冷え込みも

24日(火)〜26日(木)の天気と気温

寒気が強い分だけ寒さも厳しくなります。最も気温が低いのは25日(水)で、最低気温は関東以西も軒並み氷点下。広島市は−4℃、福岡市は−3℃まで下がる予想です。内陸部では−5℃を下回るような所がありますので、水道管の凍結に注意が必要です。
最高気温を見ても名古屋市や福岡市で2℃、東京都心は日差しが届くにも関わらず4℃までしか上がりません。北日本も寒さは厳しく、仙台市や秋田市など東北の広い範囲で最高気温が0℃未満の真冬日の予想です。
最大限の寒さ対策を行って、体調を崩さないよう十分に注意をしてください。

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